2010年08月08日
新ジャンル「蝉」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:18:40.85 ID:G5mzPHdF0
ミーンミーンミーンミー
俺「うーん」
俺「ふぅ。朝か」
俺「今日は水曜か」
俺「さて」
俺「ゴミでも出すか」
|
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:22:24.49 ID:G5mzPHdF0
俺「ん?」
蝉「・・・・・」
俺「おやおや」
俺「これは可愛そうに」
俺「蝉が死んでいる」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:28:13.50 ID:G5mzPHdF0
俺「それも玄関の前で」
俺「・・・・」
俺「どけよう」
ス・・・
蝉「ギギギギィ!!!」
俺「うわああああああああ!!!!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:33:17.55 ID:G5mzPHdF0
バタバタバタ
俺「はぁ・・・はぁ・・・」
俺「ぐ・・・今年もやられた・・・」
俺「くそ・・・・蝉まで俺を馬鹿にしやがる・・・」
リリリリン リリリリン
俺「!」
俺「まさか!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:38:58.05 ID:G5mzPHdF0
ガチャ
俺「はい!もしもし!」
「もしもし、○×株式会社の者ですが」
俺「は、はい!面接の結果ですよね?」
「はい、その件で御電話させていただきました」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:40:02.83 ID:G5mzPHdF0
俺「結果は・・・ご、合格ですか!?」
「それが・・・」
「残念ながら・・・ウチの会社ではちょっと・・・」
俺「―――」
俺「そう・・・ですか・・・」
ガチャン
俺「はぁ」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:42:25.16 ID:G5mzPHdF0
翌朝
ミーンミーンミーンミー
俺「うーん」
俺「ふぅ。朝か」
俺「今日は木曜か」
俺「さて」
俺「新聞新聞っと」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:44:03.74 ID:G5mzPHdF0
俺「ん?」
蝉「・・・・・」
俺「おやおや」
俺「これは可愛そうに」
俺「女の子が死んでいる」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:47:10.61 ID:G5mzPHdF0
俺「それも全裸で」
俺「・・・・」
俺「どけよう」
俺「・・・・・」
俺「・・・・・」
俺「う、うわあぁぁああああぁぁあああぁぁああぁぁぁあああ!!!!!!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:52:57.77 ID:G5mzPHdF0
だぱぁっ
俺「(しまった・・・いろんな意味でのショックで鼻血が・・・!)」
隣人「コウチャーン、ガッコウオクレルワヨー」
俺「ま・・・まずい・・・」
俺「こんな状況を近所の人に見られたら・・・」
俺「俺は大変な変態殺人犯扱いされてしまうではないか!!!」
俺「それだけは絶対に阻止しなければ・・・!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 18:56:56.07 ID:G5mzPHdF0
俺「勢いで玄関に上げてみたものの・・・」
俺「これはどうすればいいんだ・・・・」
俺「とりあえず警察に」
女「んん・・・」
俺「!?」
俺「生きてる!?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:00:44.69 ID:G5mzPHdF0
俺「い・・・生きてたのか・・・よかった!本当によかった!!」
女「・・・・」
俺「とはいえ大分衰弱してるな・・・」
俺「とりあえず鼻血まみれの体を拭かなければ」
女「うぅ・・・」ガタガタ
俺「・・・・」
俺「確か厨房の頃のジャージがあったハズ・・・」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:09:00.67 ID:G5mzPHdF0
女「・・・・」
女「・・・・?」
俺「よ、よぉ」
女「!」ビクッ
俺「!」ビクッ
女「・・・・」
俺「・・・・」
俺「い、一体どういう経緯であそこに?」
女「みん・・・」
女「みんみんみー!」
俺「!?」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:13:15.00 ID:G5mzPHdF0
女「みんみー♪」
ガバッ
俺「うをっ!?」
女「みー・・・」スリスリ
俺「み、みんみんみー?」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:16:33.30 ID:72GD+vQK0
これは期待できる
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:18:38.41 ID:G5mzPHdF0
俺「なんなんだ一体・・・」
女「みぃ!」
スル・・・
俺「ちょ!!!ぬぬぬ脱ぐなし!!!」
俺「ってあれ!?」
俺「背中に・・・羽・・・だと・・・・?」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:25:16.41 ID:G5mzPHdF0
俺「ちょ、ちょっと触ってもいいか?」
女「みぃ!」
サラサラ
俺「す、すごい・・・本物っぽいぞ・・・」
女「みー」
俺「(引っ張ったら取れるのだろうか・・・)」
グッ
女「み゛ィ!」ズキ-ン
俺「これは・・・」
俺「本物・・・だ・・・・!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:34:49.69 ID:G5mzPHdF0
女「みんみー・・・」プンプン
俺「わ、悪かった、そんな怒るなって」
俺「(あの羽の質感・・・あれは本物の質感だ)」
俺「ま、まさかお前妖精の類か何かなのか・・・?」
女「みんみー♪」
俺「すげぇ・・・ホントに居たんだ・・・・」
女「み・・・」クンクン
俺「ん?どうしたんだ?」
女「みんみ!」
ダッ
俺「あ、おい!そっちの部屋は!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:40:34.83 ID:G5mzPHdF0
女「み・・・みんみ・・・」ポカーン
俺「自分の部屋は掃除してないんだよ基本的に」
女「み」クンクン
女「!」
女「みんみー!」
男「何か探してんのか?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:45:37.44 ID:G5mzPHdF0
女「みんみん」ガサゴソ
俺「俺のお前が探す様な物なんて俺の部屋には無いと思うぞ」
女「み!」
俺「お」
女「みんみんみぃ!」
俺「みつかったのか!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 19:52:02.51 ID:G5mzPHdF0
女「みーんみんみー!」
俺「こ・・・これは・・・・」
女「みんみぃ」
俺「ただの蝉の抜け殻じゃないか」
女「みっ!?・・・みんみぃ!」
俺「・・・え?」
女「みんみ!みんみ!みんみんみぃ!」
俺「まさか・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:03:20.10 ID:G5mzPHdF0
3日前
友『なぁなぁ俺』
俺『なんだ?』
友『最近のVIPで蝉の幼虫を拉致して家で羽化させる事が流行ってんだけど』
俺『ほぅ』
友『お前もうやった?俺昨日やったんだがすげー綺麗だったぞw』
俺『面白そうだな、帰ったらやってみるか』
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:08:30.28 ID:G5mzPHdF0
俺「お前、あの時の蝉・・・か・・・?」
蝉「みんみんみー!!」パチパチパチ
俺「そ、そうだったのか!!言われてみれば仕草が蝉っぽい!!」
蝉「みんみぃ♪」ギュゥ
俺「よーしよし、健康そうで何よりだ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:14:06.42 ID:G5mzPHdF0
俺「よし、お前が何者かは分かった」
蝉「み」
俺「しかし」
蝉「みみ」
俺「その体はどうしたんだ?」
蝉「みぃ?」
俺「分からないのか」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:21:54.11 ID:G5mzPHdF0
俺「でも、人の姿になったんだからもう蝉語を使う必要はないだろ」
蝉「みんみ!」
俺「ほら、”あ〜”って言ってみろ」
蝉「み゛ぁ〜」
俺「い〜」
蝉「み〜」
俺「あ〜い〜う〜え〜お」
蝉「み゛ゃ〜み〜み゛ゅ〜め〜み」
俺「・・・・・・」
蝉「♪」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:29:21.42 ID:G5mzPHdF0
俺「さてと・・・で、用は済んだか?」
蝉「み、みぃ?」
俺「その抜け殻をを取りに家に来た(?)んだろ?」
蝉「み、みぃ!!」ブンブン
俺「まさか・・・・家に住む気じゃないだろうな・・・・」
蝉「みんみんみ!!」コクンコクン
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:37:05.09 ID:G5mzPHdF0
俺「勘弁してくれ、ただでさえ仕事に就けなくて苦渋の生活を送ってるんだ」
蝉「みんみ!」
俺「駄目なものは駄目なんだ」
蝉「みんみぃ・・・」ウルウル
俺「そ・・・そんな顔しても駄目だぞ」
蝉「・・・・」
俺「ごめんな・・・」
蝉「・・・みぃ・・・・・」
トボトボ・・・
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:44:43.73 ID:G5mzPHdF0
蝉「・・・・・」
トボトボ・・・
俺「・・・許してくれ・・・蝉子(仮)よ・・・・」
『ここで気象情報です』
『明日からいよいよ本格的な梅雨が始まります』
『お出掛け、旅行を予定の方は一週間は待った方が良いと思われますよ』
俺「(梅雨・・・・)」
俺「(でも、行く所なんて俺以外の家にも沢山・・・)」
俺「(・・・・・)」
俺「(あるわけ・・・ない・・・か・・・)」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:52:42.95 ID:G5mzPHdF0
俺「お、おい!」
蝉「?」
俺「明日から梅雨が始まるそうだ」
蝉「みん・・・」
俺「雨宿り出来る所・・・他に無いんだろ?」
蝉「・・・・」コクン
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 20:53:35.83 ID:G5mzPHdF0
俺「・・・一週間だ」
蝉「―!」
俺「梅雨が明けるまではその・・・俺の家に居ていいぞ」
蝉「み・・・」
俺「わ、分かったか?”一週間”だぞ!いいな?」
蝉「みんみんみいぃぃぃ!」
ガバッ
俺「ぐゎ!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:07:53.85 ID:TkGarpNX0
俺ん家にもセミこないかな…
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:09:22.13 ID:G5mzPHdF0
リリリリン リリリリン
蝉「み、みん!」
俺「いてて・・・ん、誰からだろ?」
ガチャ
リリリリン リリリリン
蝉「み、みん!」
俺「いてて・・・ん、誰からだろ?」
ガチャ
「も、もしもし、○×株式会社の者ですが!」
俺「ど、どうされました?」
「大変申し訳ありません、こちらで手違いが御座いました」
俺「・・・と、いいますと・・・?」
「おめでとうございます!俺様の面接参考結果は『合格』です!」
俺「――!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:17:15.78 ID:G5mzPHdF0
俺「嘘・・・だろ・・・・?」
蝉「みん?」
「近い内に会社案内の詳細が書かれた手紙を御送り致しますので、それまでしばしお待ちください」
俺「は・・・はい」
ガチャン
ツー ツー
俺「・・・・・・」
俺「や・・・・やった・・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:24:09.53 ID:TkGarpNX0
セミのおかげだな
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:31:46.80 ID:G5mzPHdF0
俺「やったぞ・・・やったぞ蝉!」
蝉「みんみ?」
俺「俺が会社の面接にとうとう合格したんだ!」
俺「ヤベェ・・・嬉しくて震えが止まらねぇ・・・」
蝉「みぃ?」
俺「いいか、働けばな、生きて行く為に必要なお金が貰えるんだ」
蝉「みん」
俺「それがいっぱいあれば、お前とずっと暮らせる事だって出来るんだ!」
蝉「!!!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:32:37.58 ID:G5mzPHdF0
蝉「み、みんみー!!!」
俺「そうかそうか!お前も嬉しいか!」
蝉「みんみぃ!」
俺「よっしゃあああああやる気出てきたああああああ」
蝉「みいいいいいいいいん!!」
俺「なんとなく部屋を掃除するぜええええええ」
蝉「みんみんみー!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:45:00.60 ID:G5mzPHdF0
夜
俺「ハァ・・・ハァ・・・・」
蝉「み・・・みんみぃ・・・」
俺「ハァ・・・やっと終わった」
蝉「みぃ」
俺「動く事って・・・働く事って・・・こんなに汗かくんだなぁ・・・」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:45:47.35 ID:G5mzPHdF0
蝉「み・・・」
俺「すんげー暑いし・・・すんげー疲れるけど・・・」
蝉「・・・・」
俺「やった後の達成感・・・たまんねーわ・・・」
俺「なぁ? お前もそう思うだろ?」
蝉「・・・・zZ」
俺「・・・・・」
俺「(確か押入れに洗ってある布団があったハズ)」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 21:55:47.08 ID:G5mzPHdF0
朝
蝉「ミンミンミー」
俺「うーん」
蝉「ミンミンミー!」
俺「う、うーん」
蝉「ミンミンミー!!」
俺「う、うう」
蝉「ミンミンミー!!!」
俺「うるせえええええええええええええええ!!!!!」
蝉「み、みんみ・・・」
俺「お、お前か・・・」
蝉「みぃみぃ」
俺「ん?手紙? ああ!会社案内の奴か!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 22:08:46.00 ID:G5mzPHdF0
俺「ふむ、手紙の内容によれば今日の昼から本社で仕事内容の説明があるそうだ」
蝉「みんみー!」
俺「よし、そうと分かれば早速本社に突撃だ」
蝉「みー!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 22:23:12.72 ID:G5mzPHdF0
○×株式会社
俺「つまり、コイツと一緒じゃ入れない、と?」
「申し訳ありません、いくらお子様とは言え関係者以外は立ち入り禁止ですので」
俺「じゃあ話聞いてる間コイツはどうすればいいんですかね?」
「説明会は30分程で終わりますので、それまで辛抱いただくしかないかと・・・」
蝉「みんみんみー?」
俺「仕方が無いな・・・・雨の中すまんが、少しの間外で待っててくれるか?」
蝉「みぃ・・・」
俺「いい子にしてたら帰りに買い物連れてってやる」
蝉「み、みん!」
俺「よーしいい子だ、じゃあ俺は行ってくるぜ」
蝉「みんみーん」ノシ
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/03(火) 22:27:04.67 ID:G5mzPHdF0
ザアアァァ
蝉「・・・・・」
蝉「・・・みーん♪」
蝉「みーん みーん みー♪」
?「アンタ・・・人間じゃないね?」
蝉「みん?」
?「ふふ・・・これは珍しいわね・・・」
蝉「みんみんみー?」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 18:03:45.22 ID:+Dh4HgRA0
猫「あら? 私の声が聞こえるって事はやっぱり人間じゃないわね」
蝉「みんみん?」
猫「貴方はだぁれって? 私は通りすがりの飢えた猫よ」
蝉「みんみー?」
猫「そうね・・・もう3日は何も食べてないかしら」
蝉「み・・・みんみん・・・」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 18:10:09.55 ID:+Dh4HgRA0
猫「アンタからとてもおいしそうなニオイがするわ」
蝉「みぃ?」
猫「このニオイ・・・もしかして蝉かしら?」
蝉「みんみん!」パチパチ
猫「フフ、でしょう? 私だって結構鼻がいいんだから」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 18:17:08.20 ID:+Dh4HgRA0
ぐぐー
猫「あ・・・・」
蝉「みぃ」
猫「・・・おなかが空いたわ」
蝉「みんみぃ・・・」
猫「・・・アンタ、蝉でしょ? 私が怖くないの?」
蝉「みんみん!」
猫「・・・そうよね、その体だったら流石の私でもとても食べられないわ」
蝉「みーん!」
猫「で、その体はどうしたの?」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 18:33:15.29 ID:+Dh4HgRA0
―――――
猫「へぇ・・・つまり、その人の事をずっと想っていたら」
蝉「みん」
猫「ある日急に体が光りはじめて、気が付いたらその体になっていたと言う訳ね?」
蝉「みんみん!」
猫「そして嬉しくなって、いつもの勢いでその人の玄関に激突して」
猫「気を失っていた所をその人に保護されたと言う訳ね」
蝉「みんみん♪」
猫「(・・・結構間抜けなのね・・・)」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 18:54:27.81 ID:+Dh4HgRA0
猫「人間にもいろんな種類の人間が要るから気を付けるのよ」
蝉「みぃ!」
猫「あの人は大丈夫だって? ふふ・・・分からないわよ」
猫「ここの人間は特にね、危ない奴が多いから気をつけておきなさい」
蝉「みんみぃ?」
猫「そうねぇ・・・ヤクザ・・・ってヤツなのかしら?」
猫「仲間から聞いたんだけど、ここの辺りの何処かにアジトがあるらしいわ」
猫「どんな風に危ないかは私も分からないけど・・・」
蝉「みぃ〜・・・」
ぐぅ〜
猫「・・・・・・」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 18:59:02.03 ID:+Dh4HgRA0
猫「・・・・勿体無いわ」
蝉「?」
猫「貴方が普通の蝉だったら食べられたのに」
蝉「みんみん!」
猫「ふふふ、冗談よ」
俺「おーい、何やってんだ」
蝉「! みんみ!」
猫「どうやら来たようね」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 19:13:54.92 ID:+Dh4HgRA0
俺「なんだそいつは?」
猫「なーご」
俺「猫か・・・酷く痩せてるな」
猫「ゴロゴロ」スリスリ
蝉「みんみぃ」
俺「懐いてるな、猫と話でもしてたのか?」
蝉「みんみ!」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 19:22:42.85 ID:+Dh4HgRA0
俺「よし、話も終わったし、約束通り買い物に行こう」
蝉「みんみー!!」
俺「とりあえずお前の服を買ってやらないとな」
蝉「♪」
猫「なーお」
俺「ほれ、猫がお別れ言ってるぞ」
蝉「みぃ・・・」
蝉「みんみんみ!」
猫「なーお」
猫「ふふ・・・またね」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 19:35:13.66 ID:+Dh4HgRA0
―――――
俺「着いたぞ、ここがデパートって所だ」
蝉「みんみー!」
俺「どうだ?広いだろ?」
蝉「みぃ!」
俺「えと、服屋はあっちかな」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 19:40:36.38 ID:+Dh4HgRA0
「ありがとうございましたー」
俺「よし、これなら思う存分外を歩けるな」
蝉「みんみー♪」
俺「後は今夜の晩飯の材料を・・・」
蝉「みんみ!」
ダッ
俺「あっ・・・何処行くんだよ!」
タッタッタッタッタ
俺「待てって!」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 19:54:10.56 ID:+Dh4HgRA0
俺「ここは・・・・」
蝉「みんみー♪」
俺「下着屋・・・・だと・・・?」
蝉「みんみん!」
俺「ちょ、ちょっとまて!」
蝉「?」
俺「ここは駄目だ!俺は入れない!」
蝉「みんみー」
タッタッタ
俺「・・・入って行きやがった・・・」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 20:17:02.39 ID:+Dh4HgRA0
俺「うう・・・結局入っちまった」
ジロジロ
俺「・・・客の目線が気になる・・・」
蝉「みぃ!」
俺「まぁ入っちまったもんはしょうがないか・・・」
俺「どれが欲しいんだ、持って来て見ろ」
蝉「みんみぃ!」
俺「・・・いや、これはお前には大き過ぎだろ」
蝉「みぃ?」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 20:25:25.87 ID:+Dh4HgRA0
「ありがとうございましたー」
俺「ぐ・・・女子の下着ってこんな高かったのか・・・」
蝉「♪」
俺「今日は家にあるもので何か作るしかないな」
蝉「・・・?」クンクン
俺「お、いい臭いがするな」
蝉「みんみんみー」
俺「たいやきか、食べたいか?」
蝉「みぃ!」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 20:35:03.93 ID:+Dh4HgRA0
猫「はぁ・・・そろそろ何か食べないと本格的にマズいわ」
猫「ああ・・・あの子が普通の蝉だったら今頃・・・」
猫「・・・惜しいわ・・・・あら?」
猫「あんな所にお肉が!や、やったわ!」
ダッ
ピイイイィィィィィ
猫「あ・・・」
ドォオン
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 20:45:33.40 ID:RMA+BEAB0
おいやめろ
やめろ
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 20:45:36.63 ID:+Dh4HgRA0
はぐはぐ
俺「美味いか?」
蝉「もんも!」
もしゃもしゃ
蝉「・・・・」
『おなか空いたわ・・・』
蝉「・・・・みんみ!」
ダッ
俺「ちょ!」
俺「今度は何処行く気だよ・・・」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 20:55:56.15 ID:+Dh4HgRA0
タッタッタ
蝉「みぃ!」
猫「」ピクピク
蝉「み・・・」
ドサドサ
DQN「あーあ!もぉーまじねーしぃ!」
DQN2「どうしたよwwwwwwww」
DQN「猫轢いちまったんだよ!クソが!」
DQN2「ドンマイwwwwwww」
DQN「くそ・・・俺の真紅のフェラーリが・・・」
DQN「汚ねー血で汚れちまったじゃねーか!」
ガスン!
猫「が・・・」
蝉「―――!!」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:02:40.72 ID:+Dh4HgRA0
ドサッ
猫「」ピクピク
蝉「・・・みぃ・・・」ポロポロ
DQN2「オイwwwww何も蹴り上げるこたぁねーだろwww」
DQN「っせーなぁ!俺の車を汚した見せしめだよ!」
蝉「う・・・うわああぁああぁあぁぁん・・・」
DQN「・・・あ?なんだこのガキ」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:09:49.99 ID:+Dh4HgRA0
蝉「ぁぁあぁん・・・うわあぁぁん・・・」ポロポロ
猫「」ピクピク
DQN2「ちょwwwwwコイツの泣き声やけに耳障りなんですけどwwww」
DQN「死んだ猫なんか抱きやがって・・・・」
DQN「気持ちワリーんだよこのガキがぁぁ!!!」
ガバッ
蝉「―!」
俺「オイ」
俺「俺の子に何してんの?」
DQN「ハァアァァアァア?なんだテメェ!?」
俺「いや俺の子に何してんのって聞いてんの」
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:19:37.68 ID:+Dh4HgRA0
俺「オイ、何泣いてんだ」
蝉「みん・・・みん・・・」ポロポロ
猫「」ピクピク
俺「(コイツはさっきの・・・)」
DQN「おーおーおーおー! お前コイツの親かよ!」
DQN2「ぶwwwww親参上wwwwワロスwwww」
DQN「お前子供にちゃんと教育してんのぉ?なんとかしてよコイツ!」
俺「うちの子が何かしたんですか?」
蝉「・・・ヒック・・・ヒック・・・・」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:33:47.55 ID:+Dh4HgRA0
DQN「いやーマジでビビッたよ!その子が車道に猫放り投げてきた時にはさぁ」
DQN2「ちょwwwwwおまwwwwwww」
蝉「―!?」
俺「・・・はぁ?」
DQN「いやいや、俺は猫轢きたくなかったからさ!咄嗟の判断でブレーキ踏んだんだよ?」
DQN「でも車は急には止まれないって言うじゃん? 」
俺「・・・・」
DQN「そんな事よりさー・・・その猫の血で俺の高級車が汚れちゃったんだよね」
俺「・・・・」
DQN「子供の尻拭いをするのは親、ってよく言うじゃん?」
DQN「・・・車洗って来るから金払ってよ、8万円」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:45:23.94 ID:+Dh4HgRA0
俺「・・・・・・」
蝉「み・・・みぃ」フルフル
俺「俺の子はそんな事する子じゃないし、金も払いません」
DQN「は?何言っちゃってんの?自分の子がした事分かって言ってんの?」
俺「・・・嘘なんでしょ?バレバレですよ」
DQN「・・・なんだと?」
俺「猫を引いた挙句、その罪をこんな小さな子供に擦り付けて金まで巻き上げようとするなんて」
俺「ぶっちゃけアンタ生きてる価値ないですよ、最低のゴミ屑野郎ですね」
DQN2「ぶwwwwww」
DQN「・・・・・」
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:53:34.88 ID:+Dh4HgRA0
DQN2「ゴミ屑野郎wwww言われちゃったなオイwww」
俺「・・・・・」
DQN「あーあ・・・折角金で解決させてやろうと思ったのに」
DQN「こりゃちょっと痛い目見てもらわなきゃ駄目みたいだな」
DQN2「オイwww早く謝っとけってwwwコイツタイマンマジ強えからwww」
俺「・・・・・・」
蝉「み・・みん・・・」ガタガタ
DQN「悪いのはオメーだからな?」
DQN「じゃ、死ね」
ガスン
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 21:55:56.59 ID:9WNwgXbc0
……まさかと思うがこれで終わるなよ
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:01:37.18 ID:+Dh4HgRA0
DQN2「うはwww決まったwwww」
DQN2「――――って、アレ?」
DQN「ぐ・・・・」
ドサッ
蝉「―――!!」
俺「・・・・・ボクシング部レギュラーだった俺をなめるなよ」
DQN「うう・・・」
DQN2「う、嘘だろ・・・・一撃で・・・?」
DQN2「コイツ、強い・・・!」
俺「次はお前か?」
DQN2「う・・・うわあああああ!!」
俺「ふん」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:04:22.15 ID:9WNwgXbc0
予想GUYです
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:15:06.19 ID:+Dh4HgRA0
蝉「うわぁあぁあぁあん!」
ガバッ
俺「よしよし、怖かったな・・・」
蝉「みん・・みんみん・・・」ポロポロ
俺「俺なら大丈夫だ、あんなヤツ屁でもねぇ」
俺「それより・・・・」
猫「」
蝉「み・・・」
俺「残念だったな・・・」
蝉「・・・みぃっ!」
俺「な、何する気だ?」
蝉「―――!」
カッ
俺「な・・・光って・・・・」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:15:43.54 ID:gWW8hCdL0
光ってwww
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:22:34.23 ID:+Dh4HgRA0
猫「・・・・・」
ピクッ
俺「・・・・まさか・・・」
猫「・・・・なーご」
蝉「みぃ!」
俺「生き返った・・・だと・・・?」
蝉「みんみん!!みんみん!!」
猫「なーごろごろ」スリスリ
俺「お、お前がやったのか・・・?」
蝉「みんみん!」
俺「すげぇ・・・すげぇよおまえ・・・!」
蝉「みんみー!」
猫『アンタ・・・』
猫『借りが出来たわね・・・』
蝉「みんみんみー♪」
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:38:34.53 ID:PIhakHWT0
蝉、何者だ?
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:38:51.17 ID:+Dh4HgRA0
俺「ふぅ、さっきは驚いたぞ」
蝉「みんみん♪」
俺「で、家の前に着いた訳だが」
俺「そいつはいつまで付いて来るんだ?」
猫「なーご」
蝉「み?」
俺「・・・飼うつもりじゃないだろうな?」
蝉「みんみん!」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 22:41:30.41 ID:+Dh4HgRA0
俺「蝉よ・・・すまん・・・俺のアパートはな・・・」
俺「ペット禁止なんだ・・・!」
蝉「・・・!」ガーン
俺「俺も入れてやりたいのは山々なんだが・・・」
俺「これだけはどうしようもできねぇ・・・すまん」
蝉「み・・・みん・・・」ガッカリ
俺「ま・・・まぁそいつも大分懐いてるみたいだし、また合いに来てくれるだろ」
猫『そうよ』
蝉「!」
猫『いつかきっと会いに来るわ』
蝉「みん!みんみ!」
俺「(やっぱり・・・何か話してるような気が・・・)」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 23:10:05.18 ID:+Dh4HgRA0
夜
俺「おーし、夕飯出来たぞー」
蝉「・・・・・」ぽけー
俺「疲れてんのか・・・?」
蝉「みぃ・・・」
俺「今日は忙しかったからな」
蝉「・・・・・」
俺「なんか顔がぐったりしてるぞ、大丈夫か?」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 23:12:50.56 ID:+Dh4HgRA0
蝉「みん・・・・」
俺「(熱は・・・・ちょっと熱いな)」
俺「・・・今日は早く寝ようか」
蝉「みん・・・」
俺「いただきまーす」
蝉「・・・・・」
俺「(・・・明日病院に・・・いや、駄目だ)」
俺「(こいつの背中を見られる訳には行かない)」
俺「(・・・明日熱冷まシートでも買ってくるか)」
蝉「・・・・・」
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 23:25:10.67 ID:+Dh4HgRA0
朝
俺「ん・・・・ふあぁ・・・」
俺「やけに静かだな・・・・」ムクリ
蝉「ハァ・・・ハァ・・・」ガタガタ
俺「・・・蝉・・・?」
蝉「ハァ・・・ハァ・・・」ガタガタ
俺「お、おい・・・どうしたんだ」
蝉「ハァ・・・ハァ・・・」ガタガタ
俺「す・・・・凄い熱だ・・・!」
俺「お、おい、大丈夫かよ!」
蝉「・・・・・」ガタガタ
俺「ま、待ってろ!でかい布団と氷もって来てやる!」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 23:34:33.58 ID:+Dh4HgRA0
蝉「ハァ・・・ハァ・・・」
俺「後は何か栄養の有る物・・・」
俺「くそ・・・昨日食材買い忘れたから何もねぇ・・・」
俺「・・・せ、蝉!待ってろよ!すぐ戻るからな!!」
蝉「みん・・・・」
ダッ
俺「なんだってんだ・・・昨日の昼はピンピンしてたのに・・・!」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 23:48:45.08 ID:+Dh4HgRA0
蝉「み・・・みん・・・」フラフラ
ガチャ
猫「あ、出てきた出てきた」
蝉「みんみ・・・」フラフラ
猫「ど、どうしたのよ・・・フラフラじゃない・・・!」
蝉「みんみぃ・・・」フラフラ
猫「?・・・あの人はもう行ったわよ?」
蝉「みんみ・・・」
猫「まさか・・・あの人の所へ行くつもり?」
蝉「み・・・」
?「兄貴、こっちッス!この部屋ッスよ、例のボクシング野郎の部屋!」
猫「!?」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/04(水) 23:58:51.50 ID:+Dh4HgRA0
猫「アイツ昨日の・・・!」
DQN「あ、こいつッス!こいつがヤツの娘です!」
DQN3「・・・・おい、親はどうした」
蝉「・・・み・・・」フラフラ
DQN2「俺達が来ること察してビビって逃げたんですかねwwwwww」
DQN3「しょうがねぇ、人質として連れてけ」
DQN2「ラジャーwwwwww」
ガバッ
蝉「み・・・みん!」
猫「・・・・・」
猫「どどどどどうしよう・・・・」
猫「大変な事になったわ・・・・!」
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:08:07.43 ID:TJJYdMG30
俺「ハァハァ・・・こんなに走ったの久々だぜ」
ガチャ
俺「おい! 今おかゆ作ってやるからな・・・・って・・?」
俺「いない・・・!?」
ヒラ
俺「・・・なんだこの紙・・・」
俺「昨日のヤツから・・・?人質ってまさか・・・・」
俺「・・・・勘弁しろよ・・・・今アイツ弱ってんだよ・・・・!」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:09:33.24 ID:TJJYdMG30
猫「なーご!」
俺「お前は昨日の・・・」
猫『気をつけなさい!アイツら絶対何か企んでるわ!』
猫「なーご、まーお、にゃーお!!」
俺「すまん!今はお前に構ってる暇は無い!」
ダッ
猫『何で伝わらないのよおおおおおおお!!』
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:10:20.54 ID:W/uJ+V6Z0
猫wwww
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:11:39.24 ID:qIh98DC/0
っ「ほんやくこんにゃく」
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:26:32.74 ID:TJJYdMG30
猫「ああ・・・私にもあの子みたいな体があれば・・・」
猫「神様!どうにかしてぇ!!」
―――――――
俺「ハァ・・・ハァ・・・」
俺「あの紙によるとこの辺のはず・・・・」
スッ
俺「!」
DQN「後ろがガラ空きだぜええええええぇぇええぇ!!!」
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:36:06.82 ID:TJJYdMG30
俺「ふん!」
ドスン
DQN「ぐがぁ!」
ドサッ
俺「甘いな」
DQN「ぐぐ・・・」
俺「俺の子を何処へやった?」
DQN「へへ・・・」
俺「・・・・?」
DQN「今度はそう簡単に・・・」
スッ
俺「・・・スタンガンだと!?」
DQN「やられねーよおおおおお!!!」
バチバチバチバチバチバチ
俺「うおあぁぁっ!!!―――――」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:45:15.06 ID:TJJYdMG30
―――――――――――
俺「・・・・・ぐ」
俺「・・・・ここは一体・・・・?」
蝉「みん・・・みん・・・!」
俺「・・・蝉・・・!?蝉か!?」
蝉「みんみん・・・みん!」
組長「お、眼覚めたかい?」
俺「!?」
組長「話は聞いてるよ」
組長「家の若いのが随分世話になったらしいじゃん」
俺「お前がこいつらのボスか・・・!」
組長「うん、一応ね」
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 00:56:03.70 ID:TJJYdMG30
俺「くそ・・・アイツを返せ!!」
組長「うん、別に返してあげてもいいよ」
俺「・・・え・・・?」
組長「・・・ただね、家の組の面汚しされたままじゃ困るんだよね」
俺「・・・・・・」
組長「あのさ、ケジメって言葉知ってる?」
俺「・・・あ・・・・」
組長「・・・いいよ、脱がせちゃって」
DQN2「待ってましたーwwwww」
蝉「み、みぃ!!」
俺「や・・・やめろォ!!」
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 01:05:46.36 ID:TJJYdMG30
組長「・・・・は・・・・?」
組長「何なのその態度」
組長「それが人に物を頼むときの態度なの?」
俺「・・・く・・・」
組長「・・・・じゃあとりあえず・・・・靴舐めてよ」
俺「な・・・・・」
組長「どうしたの? 早く?」
俺「ぐ・・・・・」
組長「・・・早く」
俺「・・・・・・・」
ピチャピチャ・・・
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 11:56:49.85 ID:wlS1Xtij0
ガツン!
俺「う・・・あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
蝉「!!!」
ボタボタ
組長「ごめん、足が滑った」ニヤニヤ
俺「ぐ・・・ぐ」
俺「(・・・くそ・・・体さえ動けばこんなヤツ・・・!)」
蝉「みぃ!!みぃ!!みんみぃ!!」バタバタ
DQN2「コイツ日本語喋れないんですかねwwww」
蝉「みんみ!!みんみぃ!!」ジタバタ
DQN3「・・・さっきからミンミンミンミンうるせーんだよ!!」
ビターン
蝉「うぁ゛あぁ!!」
俺「!!!」
198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 12:07:04.81 ID:wlS1Xtij0
蝉「あ・・・あぅう・・・」ヒリヒリ
俺「て・・・」
蝉「う・・・うわぁあぁん・・・」ポロポロ
俺「てめええぇええぇえ!!!殴りやがったなあぁぁあああぁぁ!!!!」
DQN3「・・・・」
俺「ぜってーゆるさねぇ!!!おまえだけは俺がぶっ潰す!!!」
DQN3「やれるもんならやってみろよ」
ドス!
俺「ぐふぁ!!」
組長「あはは、まだ元気なんだね!でもあまり粋がらない方がいいよ」
俺「あ・・・あ゛ぁ゛!?」
チャキ
組長「こっちはチャカ持ってんだからね?」
俺「・・・・!」
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 12:16:49.75 ID:wlS1Xtij0
組長「ようやく自分の置かれてる立場が分かったみたいだね」
俺「・・・ぐ・・・・」ガタガタ
組長「アレ?震えてんの?」
俺「・・・ち・・・違う・・・!」ガタガタ
組長「じゃあさ、次は土下座してよ」
組長「”許してください、お願いします”って」
俺「・・・・・・・」
俺「・・・ゆ・・・して・・・」
組長「・・・聞こえねーよ」
俺「・・・許して・・ください・・・お願い・・・します・・・」
組長「・・・・」ニヤ
200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 12:32:03.78 ID:wlS1Xtij0
組長「ふふ・・・」
俺「・・・・?」
組長「あっはっはっはっは!!!」
組長「許して欲しいの!?ねぇ!!」
組長「嫌だね」
俺「な・・・」
組長「君見てると腹立つんだよねー!」
組長「痛い目見てもらわないと気が済まないや!」
俺「・・・くそ・・・」
組長「よし、じゃあ早速・・・」
組長「やれ」
201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 12:47:28.18 ID:W/uJ+V6Z0
それでも蝉なら・・・
蝉ならなんとかしてくれるはず・・・
202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 12:51:39.46 ID:wlS1Xtij0
DQN「オラァァ!!!」
バキン!
俺「う゛っ・・・」
DQN2「ヒャッハーwwwwwwwww」
ドスン!
俺「ぐ、お゛ぁあ゛!!」
DQN3「・・・・」
バチバチバチバチ!
俺「あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛!!!!」
俺「・・・あ・・・あ・・・」ピクピク
DQN「あー!スッキリしたぜ!よし、今日はこれくらいで・・・」
組長「・・・甘ぇよ」チャキ
バァァン!
俺「う、うあぁ゛あ゛あ゛!!足があ゛ぁ゛ぁ゛あ゛!!」
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 13:01:57.06 ID:wlS1Xtij0
蝉「み・・・み゛ぃ・・!」ポロポロ
俺「ぐ・・・くそ・・・いてぇ・・・いてぇよぉ・・・!!」ガタガタ
組長「・・・・・」
DQN「ちょ・・・組長!いくらなんでも少しやり過ぎじゃないですかね?」
DQN2「お、俺たちはちょっと憂さ晴らししたかっただけでこんな・・・」
組長「・・・はぁ?」
組長「だから甘いって言ってんの」
組長「もとはと言えばお前らがこんな弱いヤツに負けたからこうなったんだろうが」
DQN「う・・・・」
組長「・・・ホレ」
チャキ
DQN「・・・・?」
組長「これ貸してやるから自分の頭撃てよ」
DQN「―――――え?」
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 13:14:35.88 ID:wlS1Xtij0
DQN「じょ・・・冗談ですよね・・・?」
組長「マジだよ。弱いヤツはうちの組には要らないから」
DQN「・・・・・」ガタガタ
DQN2「あ・・・ああ・・・」
組長「何してんの? 自分でやらないなら僕がやってあげようか?」
DQN「か・・・・」
DQN「勘弁してください・・・」ポロポロ
組長「どいつもこいつも根性の無いやつばっかりだね・・・」
チャキ
DQN「ひ、ひぃっ!」
俺「・・・ま・・・待てよ」
208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 13:35:55.91 ID:wlS1Xtij0
組長「・・・あ?」
DQN「・・・・!」
俺「いくら生きる価値のないゴミ野郎でも・・・殺すこたぁねーだろ・・・!」ハァハァ
DQN「―――!」
俺「・・・そいつだって・・・生きてるんだよ・・・」ハァハァ
組長「・・・はぁ・・・君って最高におめでたい奴だよね」
DQN「・・・・・」
組長「でも、そろそろ飽きたから死んでよ」
チャキ・・・
俺「(・・・クソ・・・ここまで・・・か・・・)」
蝉「や・・・やめてぇ!!」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 13:45:32.12 ID:Us/KfwYS0
せみが・・・せみがしゃべった!
211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 13:54:24.63 ID:wlS1Xtij0
俺「・・・お、お前・・・」ハァハァ
蝉「もう・・・やめてよ・・・」ポロポロ
俺「・・・喋った・・・・」
蝉「ぼくなら・・・どうなっても・・・いいから・・・・」
組長「・・・ほぉ・・・・」ニヤ
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 14:24:13.07 ID:wlS1Xtij0
蝉「おれさん・・・」
俺「ど、どうした・・・?」
蝉「ぼくね、おれさんが・・・ずっとだいすきだったの・・・」ポロポロ
蝉「でも・・・ぼくがきたばっかりに・・・おれさんにいっぱいめいわくかけちゃったね・・・」ポロポロ
蝉「ぼくなんかこなければ・・・こんなことにならなかったのに・・・」ポロポロ
蝉「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ポロポロ
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 14:31:20.37 ID:ygNguIh/0
何故だろう、わりと緊迫したシーンのはずなのに、蝉の一人称がぼくだったことに胸が高鳴っている
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 14:35:23.38 ID:wlS1Xtij0
俺「・・・そんな事言うなよ・・・!」ハァハァ
蝉「・・・・」ポロポロ
俺「仕事が無くて・・・1人で寂しくて死にそうだった俺を救ってくれたのは・・・」
俺「お前じゃねぇか・・・」
蝉「・・・うぅ・・・・」ポロポロ
俺「俺はお前が居るだけで幸せなんだよ・・・!」
蝉「ふ・・・ふえぇええぇん・・・」ポロポロ
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 14:43:40.12 ID:wlS1Xtij0
俺「絶対一緒に帰って、また一緒に飯食ったり風呂入ったりするんだ・・・」
蝉「・・・うん・・・」
蝉「ありがとう・・・おれさん」グスン
俺「・・・当たり前だろ・・・だって俺も・・・お前の事が・・・」
バァン
組長「話がなげぇよ」
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 15:00:40.44 ID:wlS1Xtij0
俺「――――」
ドサッ
蝉「・・・い・・・」
蝉「いやあぁあああぁああぁああぁああぁ!!!!」
俺「あぐ・・・あが・・・」ドクドク
蝉「いや!いやだよ!!おれさんしなないでよぉ!!」ポロポロ
組長「まだ死んでもないのにピーピー泣くなよ・・・」
蝉「ああぁあぁん!! おれさあぁぁん!!」ポロポロ
組長「・・・お嬢ちゃん、さっき自分はどうなってもいいって言ったよね?」
蝉「う・・・」
組長「こっちにおいで」
組長「おじさんとイイ事しようか」
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 15:23:37.40 ID:wlS1Xtij0
蝉「や・・・やだ・・・!」ポロポロ
組長「ほら、早く」
グイッ
蝉「やだよぉ・・・離してよぉ・・・」ポロポロ
スルスル・・・
組長「・・・へぇ・・・」
蝉「み・・・見ないでよぉ・・・///」
組長「・・・見た目の割には結構良い身体してるじゃん」
フニ・・・
蝉「や・・・///さ、さわらないで・・・・///」
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 15:38:25.09 ID:wlS1Xtij0
チュ・・・
蝉「ん!・・・むぐぅ・・・」
チュパチュパ
蝉「・・・・・っぷはぁ!」
蝉「うぅ・・・だれか・・・だれか・・・」
DQN「・・・・・」
DQN2「・・・・・」
俺「やめ・・・」
俺「・・ろ・・・」
組長「・・・・あー」
組長「・・・まだ生きてたの?」
パァン
パァン パァン
蝉「・・・あ・・・」
222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 15:43:59.51 ID:wlS1Xtij0
俺「」
蝉「・・・・・」
組長「よし、死んだね」
DQN「あ・・ああ・・・」ジョワー
蝉「・・・・・」ポロポロ
組長「あれ?泣き叫ばないの?」
蝉「・・・・・」ポロポロ
組長「ああ、もうそんな気力ないか」
組長「さて、じゃあ続きを――」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 15:55:19.82 ID:wlS1Xtij0
組長「アレ・・・?お嬢ちゃん、背中に付いてるコレ何?」
グイグィ
蝉「・・・・」
組長「邪魔だから取っちゃおっと」
ブチブチ!
蝉「――――っぅ゛ぁ゛!!」ズキーン
ドクドク
組長「ちょ、なんか凄い血が・・・」
蝉「―――――っ」
バタン
組長「あらら」
DQN3「ぎゃあああぁあああああぁああああ!!」
組長「・・・!?」
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 16:03:33.01 ID:wlS1Xtij0
女「はぁ・・・やっぱり噂に聞いてた通りね、人間って・・・」コキコキ
DQN3「ぐがが・・・」ピクピク
組長「誰だ」チャキ
女「私? 私は通りすがりの飢えた・・・普通の女の子よ」
蝉「・・・・・!」
226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 16:06:37.80 ID:/N2sgGKb0
猫美きたー!
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 16:16:44.87 ID:wlS1Xtij0
DQN「・・・・・・」ポカーン
女「・・・お久しぶりね」
DQN「え・・・?」
女「・・・今回は見逃してあげるわ、だから早く消えなさい」
DQN「う・・・うぅ・・」
ダッ
女「・・・貴方」
組長「あ?」
女「よくも私のお友達をイジめてくれたわね」
組長「だからなんなのさ」
女「今度は私が貴方を・・・イジめてあげるわ・・・」ペロリ
タッタッタッタッタ
DQN2「お、お前の知り合いか?」
DQN「・・・あ、あんな綺麗な人知らない・・・」
229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 16:41:59.26 ID:wlS1Xtij0
蝉「ねこ・・・さん? ねこさんなの・・・?」
女「待ってなさい、すぐ助けるわ」
組長「・・・君、こいつらの仲間?」
女「まぁね」
組長「わざわざ一緒に死にに来たんだ」
女「アハハッ!まぁそんな所かしら?」
組長「・・・いい感じにムカつくね、君も」
女「そうかしら?」
チャキ
蝉「―!」
蝉「あぶなぁい!!」
女「え?」
パァン
女「――ぐぅ・・・!」
バタッ
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 16:52:45.61 ID:wlS1Xtij0
女「」
蝉「そんな・・・」
組長「今日は死にたがりの人がやけに多いね」
組長「あーもう・・・そこらじゅう血まみれだよ・・・」
組長「どうすんのこれ・・・」
女「い・・・」
組長「!?」
蝉「!?」
女「あいたたた!いったーい!」
女「もぉー!なによそれぇー!」
組長「・・・・な・・・」
233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 17:08:44.66 ID:wlS1Xtij0
蝉「ね、ねこさん!」
組長「う・・・うそだ・・・確かに頭に命中したハズ・・・」オロオロ
女「もぉ!すっごい痛かったじゃない!バカ!バカバカバカ!」
組長「な・・・なんで死なない・・・なんで死なないんだぁ!」
女「・・・なんで私が死なないか気になる?」
ツカツカ
組長「く・・・くるな・・・来るなぁ・・・!」
ツカツカ・・・ピタリ
女「・・・・猫の魂って何個あるか・・・知ってる?」
組長「あが・・・・」
女「ねこぱああああんち!!!!」
ドグオォォオォン!!
組長「ぐぼえぇえぇええぇえぇええ!!!!」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 17:15:31.50 ID:wlS1Xtij0
ドシャ
組長「」ブクブクブク
蝉「すごい・・・ねこさん、つよい!」
女「当たり前よ」
蝉「・・・あ・・・」ヘタン
女「・・・力を使い過ぎたみたいね、少し休んでなさい」
蝉「で、でも・・・おれさんが・・・」
俺「」
女「大丈夫、私に任せなさい」
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 17:22:58.82 ID:wlS1Xtij0
女「・・・じゃあ失礼しまーす・・・」
チュ…
蝉「あ!」
俺「」
女「・・・ふぅ」
俺「・・・スー・・・スー・・・」
蝉「な、なにをしたんですか?」
女「私の魂を1つあげたのよ・・・って、何よその顔は」
蝉「・・・え?」
女「もしかして・・・妬いちゃった・・・?」
蝉「ち、ちがうもん!」
女「アハハハ!」
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 17:38:30.04 ID:wlS1Xtij0
女「ハハハ・・・ハハ・・・」
蝉「・・・ねこ・・・さん?」
女「・・・次は貴方の番ね」
蝉「・・・え?」
女「私の魂・・・全部受け取って頂戴」
蝉「ぜんぶ・・・?」
女「私のせいで大分力を使わせちゃったみたいだしね」
蝉「で・・・でも、そんなことしたらねこさんが!」
女「私は良いのよ・・・あの時・・・凄く嬉しかったんだから」
ス…
蝉「だ・・・だめ・・・!ねこさぁん!」
女「ありがとうね」
女「・・・・さよなら」
チュ
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 17:44:43.93 ID:wlS1Xtij0
――――――――――
朝
ミンミンミー
俺「うーん」
ミンミンミー
俺「う、うーん」
ミンミンミー
俺「う、うう」
ミンミンミー
俺「うるせえええええええええええええええ!!!!!」
俺「・・・って、あれ?」
男「・・・ここは病院だ、静かにしたまえ」
俺「病院・・・・?」
男「・・・ちょっと話を聞かせてもらえるかい? 自分はこういうものなんだが」
俺「警察・・・」
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 17:58:18.41 ID:wlS1Xtij0
刑事「昨日の事件についてはこちらで調査中だ」
刑事「その件については単なる傷害事件として扱われるだろう」
刑事「だがね、君からはもっと重要な事を話して貰いたいんだ」
俺「・・・なんですか」
刑事「・・・あの娘は・・・誰なんだい?」
俺「・・・・・!」
ガバッ
俺「アイツは・・・アイツは何処なんですか!?」
ズキーン
俺「ぐ!」
刑事「安静にしていたまえ、死ななかったとは言え重傷を負っているんだ」
俺「(・・・俺・・・死ななかったのか・・・)」
刑事「大丈夫だ・・・彼女はこちらで保護している、無事だよ」
俺「・・・・そうですか・・・」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 18:11:28.21 ID:wlS1Xtij0
刑事「さて、では教えてもらおうか・・・あの娘が誰なのかを」
刑事「彼女は大変君の事を慕っている様子だったが?」
俺「・・・・・」
刑事「・・・どうした?」
俺「・・・お、俺の娘です」
刑事「・・・君に結婚履歴は無い様だが?」
俺「・・・養子なんですよ」
刑事「へぇ・・・何処で貰って来たのかね?」
俺「それは・・・・」
刑事「それとも、誘拐でもしてきたのかな?」
俺「そ、そんな事する訳無いじゃないですか!!」
刑事「・・・・・だろうね」
俺「・・・・?」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 18:21:28.56 ID:wlS1Xtij0
刑事「こちらでもあの娘についてのデータを集めようとはしたんだ」
刑事「しかし、市役所に訪ねてもあの子のデータは見つからなかった」
刑事「これは一体どういうことなんだね?」
俺「う・・・・」
刑事「・・・正直に答えてくれ」
刑事「・・・あの娘は・・・人間じゃないね?」
俺「な・・・なんでそれを・・・!」
刑事「・・・ここからは国家機密だ」
刑事「場所を変えよう」
243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 18:24:11.41 ID:CPrh9Ba8P
↓突く突く奉仕コピペ
244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 18:27:28.53 ID:i7qiBH8i0
755 :チラシ ◆4PFx7PdJkA [sage] :2006/08/17(木) 19:55:21 ID:3U8S0Ug6
ところでツクツクホウシの鳴き声が
「突く突く奉仕!突く突く奉仕!とっても良いよぉ!とっても良いよぉ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
って聞こえる。
何か必死で怖い。
247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 18:38:11.55 ID:wlS1Xtij0
――――――――
刑事「ふむ、そんな事が・・・」
俺「はい・・・とても信じられないような話ですけど・・・」
刑事「いや・・・このようなケースは初めてだが、彼女みたいな存在は決して珍しくはない」
俺「・・・というと?」
刑事「・・・君は、幽霊や妖怪、怪奇現象についてどう思うかね?」
俺「・・・・!」
刑事「・・・察しが付いた様だね」
刑事「そう、彼女はその類の一種なんだ」
刑事「そして・・・それらはこの世界に実体を持って確実に存在している」
俺「・・・・・・」
刑事「これが国家機密だ・・・外部にはくれぐれも内密にしてくれたまえ」
248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 18:57:37.25 ID:wlS1Xtij0
俺「分かりました・・・・」
俺「・・・そろそろアイツに会わせてください」
刑事「・・・気の毒だが・・・」
刑事「君と彼女を一緒にする訳にはいかない」
俺「―――な・・・」
刑事「すまない・・・これは規則なんだ」
俺「ど・・・どういう事だよ!?」
刑事「申し訳ないが私からは何も言えない・・・」
刑事「有余は1日だ」
刑事「それまでに自分の中でケジメをつけなさい」
俺「そんな・・・」
250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 19:07:42.20 ID:wlS1Xtij0
―――――
刑事「こっちだ」
俺「・・・・・」
ガチャ
蝉「あ!おれさんだ!」
俺「よ・・・よぉ・・・」
蝉「おれさん、けがだいじょうぶ?」
俺「お、お前は大丈夫なのか?」
蝉「ぼくはもうげんきだよ!」
蝉「あのね、おれさん、すごいんだよ!この―」
俺「帰るぞ」
蝉「あ・・・」
スタスタ
蝉「ま、まってよぉ!」
刑事「・・・・・」
刑事「(・・・すまん・・・私にはどうしようも出来んのだ・・・)」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 19:17:03.74 ID:wlS1Xtij0
俺「・・・・・」
蝉「ちょっと・・・まってよおれさん!」
スタスタ
蝉「なんでそんなにいそいでるの・・・あっ!」
ステーン!
俺「!」ダッ
俺「大丈夫か!?」
蝉「う・・・えへへ・・・ころんじゃった・・・・」
俺「・・・気を付けろよ」
蝉「いてて・・・うん・・・」
俺「・・・・・・」
蝉「・・・なんかげんきないよ?・・・どうしたの・・・?」
俺「・・・・っなんでもない」
スタスタ
蝉「あ・・・まってってば!」
252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 19:22:31.21 ID:/N2sgGKb0
あれ、なんか悲しい話になって来た…
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 19:29:57.51 ID:wlS1Xtij0
家
蝉「いただきまーす!」
俺「いただきます・・・」
蝉「おれさん、今日のごはんはなんていうごはんなの?」
俺「・・・どうだっていいだろ・・・」
蝉「えーおしえてよ!」
俺「・・・・・・」
蝉「ねぇねぇおしえてよぉー」
俺「・・・・・・」
蝉「ねぇってばー」
俺「うるさい!!!!」
蝉「!」ビクッ
俺「黙って食え!!」
蝉「・・・ご・・・ごめんなさい・・・」ションボリ
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 19:36:38.42 ID:wlS1Xtij0
蝉「お・・・おれさん・・・」
俺「・・・・・・」
蝉「ぼくといっしょにおふろはいらないの・・・・?」
俺「・・・この身体じゃ入れねぇよ・・・」
蝉「そう・・・・」
蝉「じゃあ・・・ぼくひとりではいってくるね・・・・」
俺「・・・・・・」
蝉「お、おれさん・・・」
俺「・・・・・・・」
蝉「・・・う・・・」ジワ
蝉「うわあぁあぁん・・・・」ポロポロ
俺「・・・・・!」
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 19:49:21.48 ID:wlS1Xtij0
蝉「おれさん・・・おれさん・・・うわぁああぁん・・・」ポロポロ
俺「ど・・・どうしたんだよ・・・」
蝉「ぼくがわるいこだから・・・おれさんがおこっちゃったあぁあぁ・・・」ポロポロ
俺「ち・・・ちがうんだ・・・」
蝉「だって・・・だってぇ・・・」ポロポロ
俺「違う・・・俺は・・・俺は・・・」
俺「少し・・・疲れてるだけだ・・・」
俺「・・・別に怒ってなんかないよ」
蝉「・・・・ほんと・・・?」グスン
俺「ああ・・・だからもう泣くな・・・お前が泣くと・・・俺まで悲しくなるだろ・・・」
蝉「わ・・・わかったよ・・・!」グシグシ
俺「・・・ほら、背中流してやるから来い」
蝉「うん!」
259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:04:43.97 ID:wlS1Xtij0
ゴシゴシ
蝉「あのね、つまりね」
ゴシゴシ
蝉「でもぼくはこうだとおもうんだぁ!」
ゴシゴシ
蝉「だからね、ぼくがもっとおおきくなったらね」
蝉「おれさんのおよめさんになるんだ!」
俺「・・・・・・」
蝉「だからまっててね!ぼくがんばっておおきくなるから!」
俺「・・・う・・・」ポロポロ
蝉「・・・あれ?おれさんどうしたの・・・?」
俺「へへ、シャンプーが眼に入りやがったんだ・・・くそ・・・」ポロポロ
蝉「もー!おれさんはどじだなぁ!」
俺「そうだな・・・俺はとんでもないドジ野郎だよ・・・」ポロポロ
蝉「あははは!」
262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:17:23.16 ID:wlS1Xtij0
夜
俺「・・・・・・」
蝉「・・・・・・」
蝉「・・・おれさん・・・」
俺「・・・どうした・・・?」
蝉「そっちのおふとんにいってもいい?」
俺「・・・ああ」
蝉「やったぁー!」
スタスタ モフモフ
蝉「エヘへ・・・ぎゅー!」
ギュゥ…
俺「・・・・・」
蝉「・・・ぼく、おれさんにあえてほんとによかった・・・」
蝉「これからもずっと、ずうっといっしょにいようね!」
俺「・・・・・」
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:24:28.84 ID:wlS1Xtij0
俺「・・・それは無理だ」
蝉「・・・・え?・・・」
俺「お前と一緒には居られない」
蝉「な・・・」
俺「明日の朝、国家機密の組織の奴がお前を迎えに来る」
蝉「なんで・・・?」
俺「・・・さぁ・・・何でだろうな」
蝉「・・・うそだ・・・うそだよね・・・?」
俺「・・・本当だ・・・」
蝉「あ・・・・」
264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:34:01.40 ID:wlS1Xtij0
蝉「そ・・・そんな・・・」ジワ
俺「・・・・」
蝉「う・・・うそだもん! そんなのぜったいうそだもん!」ポロポロ
俺「・・・・・・」
蝉「おれさん・・・なんでそんないじわるいうの・・・?」ポロポロ
俺「・・・・・・」
蝉「・・・ぼくのことがきらいなの・・・?」ポロポロ
俺「・・・・・・」
俺「・・・どうだっていいよ・・・・」
蝉「――――!!」
蝉「う・・・・」
蝉「おれさんのばかぁ!!」
ダッ
俺「あ・・・おい・・・!」
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:48:35.99 ID:wlS1Xtij0
―――――――
ザアァァアァ
ペタペタ
蝉「う・・・うぅ・・・」グスン
『どうだっていいよ』
蝉「・・・おれさんは・・・ぼくのこのこときらいなんだ・・・・」
蝉「・・・・・」
蝉「ふ・・・」
蝉「ふえぇえぇ・・・」ポロポロ
DQN2「オーイwww」
蝉「・・・・!」
DQN「なにやってんだ」
蝉「・・・あ・・・」
267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:49:45.36 ID:W/uJ+V6Z0
おいやめろ
268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:51:04.81 ID:qD93Bbev0
DQN出番多いなwww
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 20:56:31.78 ID:wlS1Xtij0
ミーンミーンミーンミー
俺「・・・・・」
俺「朝か・・・」
俺「・・・・・」
俺「・・・アイツ・・・帰って来てないのか・・・」
俺「・・・探さなくちゃな・・・」
ピンポーン
俺「?」
俺「せ・・・蝉か!?」
273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 21:12:52.40 ID:wlS1Xtij0
俺「はい!」
ガチャ
男「すみません」
俺「・・・・・」
男「私はこういうものですが・・・話は聞いていますね?」
俺「あ・・・はい・・・」
男「例の子を預かりに来ました」
274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 21:14:45.72 ID:wlS1Xtij0
俺「あ・・・いまアイツは・・・」
男「もう事情は聞きましたよ」
蝉「・・・・・」
俺「お前・・・・」
男「公園のブランコに居た所を保護しました」
男「・・・・もう思い残す事はないんですね・・・?」
俺「・・・・・・」
俺「・・・はい」
男「・・・・では・・・行きましょう」
蝉「・・・・・」
275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 21:25:19.17 ID:wlS1Xtij0
俺「・・・・じゃあな・・・」
蝉「・・・・・」
男「出発します、危ないから離れていて下さい」
ブォンブォン…
ブロロロロ…
俺「・・・・」
俺「・・・・・くそ・・・・」
俺「・・・行くなよ・・・行かないでくれよ!!」
ダッ
俺「くそおぉおぉぉ!!」
タッタッタッタッタッタッタ
男「―――おや」
蝉「・・・・・!」
277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 21:40:46.74 ID:wlS1Xtij0
タッタッタッタッタッタッタ
俺「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
蝉「・・・・おれさん・・・」
タッタッタッタッタッタッタ
男「・・・あの身体でよく走れますね」
タッタッタッタッタッタッタ
俺「ま・・・待ってくれ・・・!待ってくれ・・・!! ぐぁっ!?」
ステーン
蝉「あ!!」
俺「ぐ・・・く・・・」
俺「まだ・・・大事な事・・・言ってねぇんだよ・・・」ギリ
蝉「と、とめてください!」
男「・・・残念ですが・・・こんな時に止まる程私はお人好しじゃありません」
男「もっとも・・・交通事故等が起きれば話は別ですけどね」
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 21:49:59.71 ID:wlS1Xtij0
ガシャアアアァアアァァアアァァン!!!
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 21:51:19.37 ID:wlS1Xtij0
男「ぬわあああああああぁぁぁ!!!!!」
蝉「うわああぁぁあぁ!!!」
俺「―――!?」
シュー…
DQN「あーあ!もぉーまじねーしぃ!」
DQN2「どうしたよwwwwwwww」
DQN「事故っちまったんだよ!クソが!」
DQN2「ドンマイwwwwwww」
DQN「くそ・・・俺の大事な大事な軽トラが・・・」
DQN2「ばwwwwおまえこれレンタカーじゃねぇかwwww」
DQN「うるせぇ!!」
俺「あ・・・あいつら・・・」
蝉「あいてて・・・・」
男「わ・・・私の車が・・・・」プルプル
DQN「オイ!運転手!何処見て走ってんだよ!!」
283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:00:09.65 ID:wlS1Xtij0
男「そっ・・・それは貴方の方でしゅおどgj!!!」
DQN「てめぇ・・・俺の軽トラスクラップにしやがって・・・・!」
DQN「倍額で弁償しやがれ!!!」
DQN2「ぶwwwwwwwwwwwww」
蝉「おれさん!!おれさん!!」
タタタ
DQN「…お?あれは俺の宿敵で永遠のライバルであるボクサー野郎とその娘!」
DQN2「うはwwwwww超偶然wwwwwwwwww」
男「・・・? 彼を知っているのか!?」
DQN「っあたりめーよ!!オレァアイツとは色々因縁があるからなァ!!」
DQN2「”色々”なwwwwwwwwww」
284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:08:58.02 ID:qIh98DC/0
あれ?DQNからロケット団臭がする…
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:11:09.37 ID:wlS1Xtij0
男「・・・それより今・・・彼女は彼の娘・・・と言ったか・・・?」
DQN「おーよ!」
男「バカな・・・・資料にはそんな事・・・!」
DQN「つーかなんでオメーが車に乗せてたんだよ!?」
男「そっ、それは貴方には関係の無い話です!!」
DQN「おい・・・どーいうことだよボクサー野郎?」
DQN「そいつはお前の゛子供゛なんだよな!?」
俺「(コイツ・・・)」
俺「・・・・・・そうだ」
男「・・・!?」
俺「この娘は・・・正真正銘俺の子だ!!」
DQN「・・・・・」ニヤリ
男「な――――!?」
286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:12:06.51 ID:/N2sgGKb0
DQN…
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:22:23.08 ID:wlS1Xtij0
男「う、嘘を言うのもいい加減にしなさい!!」
俺「・・・なんで嘘って分かるんですか・・・?」
俺「この娘が俺の子じゃない証拠でもあるんですか?」
男「ぐ・・・・」
男「(・・・・・そうだ・・・!)」
男「(こっちには刑事さんから頂いた資料がある!!)」
男「(そこから決定的な証拠さえ見つけられれば・・・)」
男「(・・・・・これだ!!)」
男「・・・・フフ・・・」
俺「!?」
男「俺様、ちょっとその娘の背中をこちらに見せて頂けませんかね?」
俺「!!(しまった!!)」
289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:29:32.31 ID:wlS1Xtij0
男「どうしたんです・・・?急に顔色が悪くなりましたよ・・・?」ニヤニヤ
俺「(くそ・・・・コイツの背中には羽が・・・!)」
DQN「あ? 背中がなにかあるのか?」
DQN2「ちょっと見せてみろよwwwwww」
蝉「あわわわぅ」
俺「―――馬鹿!やめろ!!」
ガバッ
男「(・・・これで本部に持ち帰れますね・・・)」
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:38:39.22 ID:JfWsVv1B0
DQN良いぞw
291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:40:20.91 ID:wlS1Xtij0
俺「・・・・あ・・・れ・・・?」
男「な・・・・・」
男「・・・ない・・・・だと・・・・・!?」
DQN「あぁ!?なにもねーじゃねーか!?」
蝉「・・・ぼ、ぼくのせなかがどうかしたのー?」
男「嘘だ・・・資料には書いてあるんだ・・・・嘘だ・・・!!」
DQN2「コイツワケわかんねーwwwwwww」
俺「(ど・・・どうなってるんだ・・・?)」
DQN「オラ、用が済んだらとっとと帰ってくれや」
DQN「俺はコイツと大事な話があるからよ!」
男「・・・ぐ・・・・」
男「お、覚えてなさい!!!」
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:50:18.45 ID:wlS1Xtij0
――――――――
DQN「・・・フン、帰るぞ」
DQN2「ちょりっーすwwwwwwww」
俺「・・・お前ら・・・」
DQN「・・・これで借りは返したからな!」
ブーン ブロロロ…
俺「・・・・・」
DQN「あ!」
DQN「それとあとひとつ!!」
DQN「ゴミ野郎は余計だバーカ!!!」
俺「・・・・・」
蝉「いがいとやさしいひとだったね」
俺「・・・どこがだよ・・・」クスクス
299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:06:50.36 ID:G/IMFmFv0
このDQNは映画版DQN
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 22:56:33.06 ID:wlS1Xtij0
――――――――
朝
ミーンミーンミーンミー
俺「うーん」
俺「ふぅ。朝か」
俺「今日は水曜か」
俺「さて」
俺「ゴミでも出すか」
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:00:41.53 ID:wlS1Xtij0
俺「 ふぅ・・・ 」
俺「ゴミの量も増えて運ぶのも一苦労だわ」
蝉「よーしよぉし」
俺「・・・お、何やってんだ?」
蝉「こねこさんとあそんでるんだー♪」
猫「みゃーご」
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:09:29.31 ID:wlS1Xtij0
俺「へぇー・・・可愛いな、名前は付けてやったのか?」
蝉「なまえはねー”トオリスガリノウエタネコ”だよ」
俺「なんだそりゃ・・・」
蝉「じぶんからおしえてくれたんだもんねー」
猫「なーお」
俺「名前といえば・・・そういえばお前に名前付けてなかったな」
蝉「あ、いわれてみれば!」
俺「うーん・・・そうだな・・・・じゃあこんな名前はどうだ?」
―END―
301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:10:26.63 ID:VXI7cRGk0
オワタ
303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:11:12.33 ID:UCoP30Zs0
乙
良い感じの終わらせ方だな
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:19:56.37 ID:i7qiBH8i0
n n
(ヨ ) ( E)
/ | _、_ _、_ | ヽ
\ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/ / good job!!
\(uu / uu)/
| ∧ /
308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:30:33.33 ID:qIh98DC/0
おつ!蝉子は本当の人間の子供になったんかな?
309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/05(木) 23:33:49.10 ID:W/uJ+V6Z0
ピノキオみたいだなwwwwww
乙
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ちなみに蝉ってオスしか鳴かないらしい
つまりこの蝉は・・・ゴクリat 2010年08月08日 02:08 ID:CBmyFZeP0 -
なるほどENDちゃんか・・・at 2010年08月08日 02:13 ID:8MbJPg4w0
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なんというご都合主義。 at 2010年08月08日 02:24 ID:iDnPl7.MO
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一週間の間に猫やらなんやらあって猫の魂がどうたらで蝉の寿命は延びたんじゃねーのかと
アッーgg at 2010年08月08日 02:35 ID:cccTm.8I0 -
新ジャンルスレひさしぶりにみた名無しさんミ☆ at 2010年08月08日 02:46 ID:ee3VdKJO0
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セミは一週間しか生きないとか言ってる人がいるが、飼育が難しいからそういう勘違いされているだけであって普通に三週間くらい生きるってWikipediaに書いてあるよ。アブラゼミ at 2010年08月08日 03:07 ID:ib9Md4LeO
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俺「・・・・・ボクシング部レギュラーだった俺をなめるなよ」
まで読んだnanashi at 2010年08月08日 03:30 ID:Nq85XlOS0 -
猫が折笠愛で脳内再生された
蝉はなぜか小桜エツ子だった名無し at 2010年08月08日 04:17 ID:dyOcId1zO -
映画化キボンヌササヌキα at 2010年08月08日 04:21 ID:F31.NitSO
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まあボクシング部ってとこは都合良いけど、
話自体は面白かったat 2010年08月08日 04:55 ID:.OA4.YFt0 -
この手の創作は手軽に読めていいね。
てか猫かっこよすぎだろw名無し at 2010年08月08日 05:33 ID:vcKqh9.GO -
蝉って、何年間も引きこもったあげく、外出たかと思えば鳴き狂って周りに迷惑かけたくせに「一週間しか生きられないんだから」とか言われて擁護される糞虫だろ?
可愛いじゃないかat 2010年08月08日 06:01 ID:f1vffh4cO -
蝉がぼくっこだった時点で声は矢島晶子
むしろ夏目の子狐at 2010年08月08日 06:15 ID:.bW2ST9LO -
なんとなくエルフェンリートを思い出した名無し at 2010年08月08日 06:38 ID:aZCPvAzDO
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猫さんカッケーat 2010年08月08日 06:41 ID:qh1kHwZeO
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主人公たるもの格闘技くらいかじってないとだめなのか
あとヤクザか暴力団かしらんがここまで金にならないことしないだろat 2010年08月08日 07:15 ID:pqi2bYIE0 -
夏だから暇なんだねあ at 2010年08月08日 07:32 ID:YN7jn307O
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俺もなんとなく部屋を掃除するぜええええええ; at 2010年08月08日 07:34 ID:BR4Idj8d0
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ゴエンガナカッタトイウコトデ・・・
↑フツーこれだろ!at 2010年08月08日 08:18 ID:XEI.vXT80 -
ヘタ打った下っ端にはチンコピアスだろjkat 2010年08月08日 08:31 ID:rDEmD.350
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ロリコン組長の復讐劇が始まる・・・at 2010年08月08日 09:58 ID:xl3ivZ.20
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(´;ω;`)イイハナシダナー
猫(人間ver)の時と、DQN(軽トラ)の時、うるっときた
涙腺ユルイのかな。あ at 2010年08月08日 10:32 ID:.pMYbFXDO -
グラスホッパーかと思ったらちげぇwwwあ at 2010年08月08日 10:47 ID:Xcz8jcXaO
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ひとつ言わせてもらおう、メスの蝉は鳴かないat 2010年08月08日 11:34 ID:4PiXIpDl0
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合格ですか、まで読んで止めたat 2010年08月08日 11:39 ID:yAFbPUX80
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更新のペース早いが載せる記事がつまらなさすぎだろwwwwww(´_ゝ`) at 2010年08月08日 11:45 ID:.0K.5pLvO
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この話において蝉である必要性はなかったような
けど最後まで一気に読んだat 2010年08月08日 12:56 ID:4mB.GxhSO -
泣くセミはオスだけだとか、1週間で死んじゃうだとか、そういう話だと思ったat 2010年08月08日 13:23 ID:rbXN3nge0
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みんみーんだって。かわいいね
読んでないけど
agnss at 2010年08月08日 13:26 ID:VIZ0PBOA0 -
大須賀めぐみの蝉が可愛すぎるんだがどうしようか・・・
何かに目覚めそうだ。おとこ at 2010年08月08日 13:26 ID:T.o6nExM0 -
ぼくっこで完全に萎えたピザチュウ at 2010年08月08日 14:24 ID:y5Uw0vxwO
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面白かったgood job!at 2010年08月08日 15:29 ID:MzpbM3A00
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グラスホッパーと聞いてat 2010年08月08日 15:31 ID:NuDgXtq1O
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やっててよかった、ボクシング。キャベツ at 2010年08月08日 20:07 ID:UeaDiDK0O
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結構面白かったあう at 2010年08月09日 12:58 ID:xxPvMuOh0
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あげあげ at 2015年09月07日 05:55 ID:jeETOyXx0