2010年07月02日

唯「ういー、おかわりー」セイバー「私にもお願いします」 2

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 19:41:18.85 ID:golYm8qy0
――琴吹邸前――

澪「唯!」

唯「澪ちゃん!」

セイバー「ツムギは無事ですか!?」

アーチャー「ツムギなら無事よ。ただ、従者のほうは……」

澪「……入れるか? アーチャー」

アーチャー「もちろん可能。防音の結界は張ってあるけど、別に問題は
ないわ」

セイバー「キャスターの魔力はかなり弱まってますね」

アーチャー「バーサーカーに半死半生にされてるわね。あの狂戦士に、
よくもまあそこまで器用なことさせられるわ」

セイバー「ええ」

アーチャー「!?」

澪「アーチャー?」

アーチャー「ミオも入ってきて。この結界、魔力も遮断されてる」

セイバー「マスターとサーヴァントが離れると、魔力の供給が止まるというこ
とですか。ユイ、行きましょう」




218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 19:46:39.91 ID:golYm8qy0
床「カツーンカツーン」

澪「まったく人気がないな」

アーチャー「……どうやら、この建物に人間は一人しかいないみたいね」

唯「一人?」

アーチャー「バーサーカーのマスターに決まってるじゃない」

唯「うう……」

セイバー「私のマスターをいじめないでくれますか?」

アーチャー「はいはい。言っとくけど、足手まといにはならないでよね」

唯「わかってるよ」

セイバー「――アーチャー」

アーチャー「いるわね。近いわ」

唯「バーサーカー……」

セイバー「あのパーティ会場から、大きな魔力が一つ。微弱な魔力が一つ
あります。おそらく、あそこに」

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 19:55:08.41 ID:golYm8qy0
律「――来たか」

アーチャー「罠かどうかは知らないけど、かかってやったよ」

セイバー「ここからは、そうはいきませんが」

律「罠ってわけじゃあないんだけどね」

バーサーカー「――■■■!!」

唯「……え?」

澪「うそ……」

律「唯、それとやっぱり、澪だったのか」

澪「――り、つ?」

律「律だよ。まごうことなく、田井中律。バーサーカーのマスターだ」

唯「あ、ああ……」

セイバー「ユイ、気をしっかり保ってください」

アーチャー「ミオも、この部屋から一歩でも出たら、魔力供給がなくなる」

澪「――」

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:01:10.77 ID:golYm8qy0
律「いくぞバーサーカー。もしかすると、今日で終わるかもしれない。だから、
聖杯戦争は今日で終わらせる」

セイバー「……」

唯「りっちゃんが……」

律「唯ぃ。悪いけど、私は手加減できないんだ。必要とあれば、残念だけど
唯でも殺す。そして、今が必要な時だ」

唯「りっちゃん……」

澪「律! やめてくれ! 殺し合いなんだぞこれは!」

律「だったら澪が殺されてくれ! 私は、もう一歩も引けないんだ!」

律「殺れ! バーサーカー!!」

バーサーカー「―――――――――――――――!!!!!!!」

アーチャー「ぐっ!!」

澪「アーチャー!!」

セイバー(どういうことなんだ。バーサーカーのパワーが上がっている!?)

律「食え! 食え! 喰え! 喰らっちまえ!!」

アーチャー「そういう、ことね」

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:06:57.25 ID:golYm8qy0
澪「どういうことなんだ? バーサーカーの力が上がってるなんて」

セイバー「命を、生命力を吸収しています。おそらくキャスターやアサシンの
魔力も」

唯「そんなことって――」

セイバー「今まで以上の力を手にしたことで、マスターに負担が重くなった
のでしょう。そして、リツは正規のマスターではない」

律「バーサーカー!!!」

アーチャー「あちゃー。ミオんちから持ってきた万年筆じゃあきついなー」

セイバー「当たり前です! なにを考えているのですか!」

アーチャー「仕方ないじゃない。ワタシには、あなたみたいな立派な宝具
はないんだから」

セイバー「……一体、貴女は何者なんですか」

アーチャー「私にもよくわかんない。ただ、ちょっと変えてもらいたい未来が
あるのよ」

セイバー「そのために、聖杯を?」

アーチャー「実現可能かはわからないけどね」

唯「……」

224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:14:02.45 ID:golYm8qy0
バーサーカー「――――■■■!!!」

アーチャー「はい、セイバーに質問。私は今、なにを考えているでしょ
う!」ギィン

セイバー「わかりません!」カン!

アーチャー「あなたたちは逃げなさいってこと!」

セイバー「アーチャー!?」

アーチャー「このバーサーカーには絶対に勝てない。だから、私が――」

セイバー「犠牲になる、というのですか?」

アーチャー「ふぅ……」スタっ

澪「アーチャー?」

アーチャー「ミオ、令呪は残しておきなさいね」

澪「アー……チャー?」

アーチャー「心配しないの。あなたの恋人は、絶対に殺さないから」

澪「でも、魔力が――」

アーチャー「単独行動のスキルで、一日くらいは平気なのよ。だから、行きな
さい」

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:19:45.77 ID:golYm8qy0
セイバー「ユイ、ミオ。逃げますよ」

唯「セイバーでも、勝てないの?」

セイバー「はい。勝てません」

澪「アーチャー?」

アーチャー「ああ。そうだそうだ。セイバーに聞いとかなきゃいけないことが」

セイバー「なんですか?」

アーチャー「さっき足止めするって言ったけどさ。別段、アレを倒してしまって
も、構わないんでしょ?」

セイバー「――」

澪「倒しちゃってよ」

セイバー「ミオ?」

澪「りっちゃんが苦しんでる。その元凶を、倒して帰ってきなさい!」

アーチャー「――うん。令呪が効いてる効いてる。期待にお応えします。
マスター」

セイバー「さあ、二人とも私に掴まって」

アーチャー「せいやっ」ヒュッ! ガラガラガラー

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:21:31.07 ID:fJBwVVZvO
おもろい

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:24:05.74 ID:golYm8qy0
セイバー「天井に穴が空きましたね。いきますよ――!」

アーチャー「ヒラサワユイ!」

唯「!?」

アーチャー「なにがなんでも、大切だと思った人間を守り抜きなさい!」

唯「……」

アーチャー「それが――甘ったれの貴女がこれから心に刻むことよ!」

唯「――わかった!」

律「……いいの? 一人でさ」

アーチャー「良いに決まってるじゃない」

律「瞬殺して、すぐにセイバーを殺しに行くから」

アーチャー「そうはいかないって。ミオがいなくなって、ようやく本気で、
残虐ファイトできるんだからさ」キュイイイン

律「!?」

アーチャー「――この宝具に見覚えある? そう、『ギー太』だよ」

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:26:30.51 ID:iEpQRGHGO
なん…だと…?

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:28:12.69 ID:iQexVHIs0
ギー太って文字列が違和感ありすぎて笑っちまったw

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:31:13.22 ID:golYm8qy0
律「うそだろ。おい」

アーチャー「うそではないよ。りっちゃん」

律「ゆ、唯。平沢唯なのか?」

アーチャー「そうだよ。ワタシは唯」

律「……英霊になったのか」

アーチャー「色々あってね。どうしてもやり直したいことがあるのよ」

律「訊いてやりたいところだけど、そういうわけにもいかないんだ。親友を
殺すのは気が引けるが、いけ、バーサーカー」

アーチャー「それじゃあ、私だって初めから全開でいくよ」

アーチャー「この私、英雄になりきれなかった『真鍋唯』が!」

バーサーカー「――――――!!!」

アーチャー「来なよ狂戦士。あなたのハートじゃあ、私は絶対に揺るがない!」

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:37:19.38 ID:golYm8qy0
バーサーカー「――――――!!!?」

アーチャー「あれ? ヘラクレスの時代には音楽ってなかったっけ?」

律「それが音楽――?」

アーチャー「あれれ、違ったかな。一応生前はこれでご飯食べたんだけど」

律「不快音? ……いや、違うな。わからないぞ。これは一体――」

アーチャー「さあ? 私にもよくわからないよ。いつからか、私の音楽は
音楽ではなくなったんだから!!」

バーサーカー「―――――――――!!!!!!」

律「なに足止めてんだ!! バーサーカー!」

アーチャー「動けないよ。私の音楽はそれくらいファンキーなの」

律「なに、したんだ?」

アーチャー「別にー。ぺらぺらと自分の能力語るほど、私は馬鹿じゃない
もの」

律「大人になったってことかよ」

アーチャー「悲しいけどね」

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:44:20.42 ID:golYm8qy0
律「バーサーカー!!!!」

バーサーカー「■■■!!!!」

アーチャー「しまった!」

アーチャー「いたたた……。でもまあ、ギー太は無事だから平気だね」

バーサーカー「――――――――!!!」

アーチャー「やっぱりやりにくいなぁ。防御できない音っていう概念が
いけないね。うん」

アーチャー「幻聴圧音(トレーニング・ワン)」

アーチャー「―――――――!!!!」

バーサーカー「!!!!!??????」

律「?」

アーチャー「解説すると、私の声を一点集中でバーサーカーに飛ばしたの。
もう、バーサーカーはりっちゃんの命令を耳で聞くことはないよ」

律「――」

アーチャー「耳を、というよりも三半器官を狂わせたから、バランス感覚も
失った。これで、戦闘面で私が有利になったわ」

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:47:55.69 ID:golYm8qy0
律「バーサーカー!」

アーチャー「だから、聞こえないの。三半規管が壊れたサーヴァントを
倒すのなんて――」

バーサーカー「―――――――■■■!!!!」

アーチャー「ほうら簡単。グミャグミャの視界では、私が投げた石くれも
避けられないね」

アーチャー「……勝っちゃった」

バーサーカー「――」

律「よし」

バーサーカー「―――――――!!!!!!」

アーチャー「うわ!!」

律「バーサーカーは死なないんだ! むしろ、もうお前の声の攻撃は
通用しないぞ!!」

アーチャー「それは困った。トレーニング・ワンは結構な切り札だったのに」

アーチャー「――でも、まあいいや。何度でも蘇るなら、その度に殺しちゃう
んだから」

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 20:50:38.96 ID:GsX5PQ1U0
赤い人の名シーンがいつのまにかはじまってた

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 22:08:47.40 ID:golYm8qy0
バーサーカー「―――――!!」

アーチャー「りっちゃんも焦ってきたね。でもまあ、私だって結構強いんだ
からね」シュタッ

律「飛んだ!?」

アーチャー「――いい? 私は何度だってバーサーカーを倒すよ」

バーサーカー「■■■■■―――――!!」ブオン

アーチャー「は?」ゴシュ

アーチャー「痛ったあ……」

アーチャー「でも、まあ攻撃は成功かな」

アーチャー「触れるためにある指先(チューニング・ツー)」

バーサーカー「■■■――――――!?!??」

律「バーサーカーの目が――!」

アーチャー「世界で一番器用で、力のある指先で突っついたんだもの。そ
りゃあ、目くらい潰せるよ」

アーチャー「嫌な感触だよねー」

アーチャー(そうは言ったけど、バーサーカーはまだ倒れないんだ。これは、
耐久戦になったら勝てないね)

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 22:15:11.11 ID:golYm8qy0
アーチャー(私はバーサーカーを、少なくとも二回は殺している)

アーチャー「それでも、ねえ」

律「急げ! 急いで殺すんだ! バーサーカー!!」

律(なんなんだコイツ! 唯のくせに、どうして宝具級の技をこんなに
持ってるんだよ!)

アーチャー「……よし、この石にしよう」

バーサーカー「■■―――!!」

アーチャー「投げ飛ばす三角(オクターブ・スリー)」ヒュッ

律「!?」

アーチャー「今までの投擲とは段違いでしょ? これこそ、私が弓兵に
カテゴライズする由来となった宝具よ。ただ単に投げるだけだけど、
渾身の魔力を込めてある。防御一切無視、ダメージ固定の技」

バーサーカー「!!!!!!!!!!!」

アーチャー「吼えないでよ。うるさいから」

バーサーカー「■■!!!!」ブン!

アーチャー「うわ!」

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 22:26:41.45 ID:golYm8qy0
律「いいぞバーサーカー!」

アーチャー(掠めただけで、左肩が壊れちゃったみたい。困ったなぁ、どん
どん生き返るスピードが上がってきてるみたい)

アーチャー(普通のサーヴァントなら、とっくに勝ってるっていうのに!)

アーチャー「!」

照明「ガシャン」

律「――あれ?」

律「唯は、どこにいったんだ?」

律「バーサーカー! 注意しろ! 私を狙ってくる!」

アーチャー「四糸切断(オクターブ・フォー)」

律「!?」

バーサーカー「■■■!!!」

アーチャー「ギー太の弦が切れなくってよかった。……これで4回目だね」

バーサーカー「……」

律「この暗がりで、確実にバーサーカーを殺してる……」

律「バーサーカーが、防御の体勢をとるなんて……ありえない」

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 22:31:53.71 ID:golYm8qy0
アーチャー「あと、どれくらい命が残ってる? ヘラクレス」

バーサーカー「……」

アーチャー「来なよ。カウンターとるからさ」

バーサーカー「……」

律「なにやってるんだバーサーカー! さっさとそのとれかけの腕と足
くっつけろ!」

アーチャー(……澪ちゃんは、逃げ切れたかな)

バーサーカー「ルオオオオオオオオオオオオ!!!!」

キャスター「……」

バーサーカー「■■■――――!!」

律「まずい! キャスターを食うな! 結界が――」

アーチャー「……まだ、強くなるのね」

律「バーサーカー!」

バーサーカー「――」

アーチャー「別に音なんて気にしてないさ。これでベストコンディションなんで
しょ? それなら、私はそれ以上の強さで以て貴方を死に至らしめる」

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 22:40:52.10 ID:golYm8qy0
律(なんでだ)

律(なんで、怯えない)

律(なんで、怖がらない)

律(勝てると思ってるのか? キャスターの魔力を取りこんだバーサーカー
を、倒せると本気で思っているとでもいうのか?)

律「――諦めてくれよ……。いい加減さぁ」

アーチャー「諦めて、引き返すほどの常識と勇気さえあれば、私はここに
いなかったのかもしれないわね――」

律「!!」

アーチャー「和を喪ったあの日から、私は巻き戻すまでは死んでも消えて
も、どうあったって諦めない! 命を、心を、この身体を!!」

アーチャー「ヘラクレス、あなたの命がいくつあるのかは知らない。けれど、
これで全て吹き飛ばす――!」

バーサーカー「―――■■■!!」ブン

アーチャー「くっ! ……背骨も、もうダメみたいね」

アーチャー「……澪ちゃん、もしかしたら駄目かもしれない。でも、諦めない!」

アーチャー「――H・T・T(放課後ティータイム)」

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 22:48:06.21 ID:golYm8qy0

澪「!!」

唯「澪ちゃん?」

澪「アーチャーが……アーチャーが……」

セイバー「……令呪が、消えましたか」

澪「……」こくり

唯「アーチャー……」

澪「アイツ、結局自分のことなにも教えてくれなかった!」

澪「仲間だったのに!」

澪「友達、だったのに――」

セイバー「……アーチャーの無念は、私が必ず討ちます。ミオも、協力
してください。それと――」

澪「!」

セイバー「貴女のように、サーヴァントのために泣いてくれる人がいること
を、私は誇りに思います。どうか、今はアーチャーのために泣いてあげて
ください」なでなで

澪「う……うわああああああああああああああ!!!!!」

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 23:00:49.19 ID:golYm8qy0

律「な、なんだっていうんだよ。アイツ」

律「殺していきやがった……」

律「12あるヘラクレスの命。その半分以上の7回も――」

律「……くそ! ヘラクレス! さっさとしろ! セイバーを殺しに行くぞ!!」

?「セイバー、とほざいたか。下郎」

律「!?」

?「セイバーを殺す? 否、そのような真似は断じて出来ん」

律「え?」

?「――なぜなら、アレは我(オレ)のものだからだ」

?「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」

バーサーカー「!?」

?「ほう、数多ある命とは、さすがは神の子ヘラクレスよ」

?「それでも、この我には敵わんよ」

律「……あ」

 

313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 17:40:20.31 ID:NNzMgtzt0
――次の日――

セイバー「――」むくっ

唯「すーすー」

澪「んん……」

セイバー「あどけない寝顔だ。私は、この子たちを戦いに巻き込んでしまっ
た。……聖杯戦争とは、あまりにも非道なものだ」

セイバー「――それでも」

セイバー「それでも、私は彼女たちを巻き込んでしまったのだ。ならば、
私にはこの子たちを守る義務がある」

唯「――ぅ」

セイバー「……ユイ」

唯「……ん?」

セイバー「起きましたか。それでは、朝食にしましょう。ウイが待っている」

唯「……澪ちゃんは?」

セイバー「よく眠っています。――今日は、とにかく寝かせておいてあげまし
ょう」

唯「うん……」

315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 17:45:41.11 ID:NNzMgtzt0
憂「おはよう、お姉ちゃん。セイバーさん」

セイバー「おはようございます。今日の朝食は?」

憂「今日はお休みだから、ちょっと頑張っちゃってみましたー!」

セイバー「ほう、それは素晴らしい。……うん、良い香りだ」

憂「お姉ちゃんも座って座って。澪さんは、まだ寝てる?」

唯「うん。まだぐっすり眠ってるよ」

セイバー「今週は色々と忙しかったですからね。今日は、よく寝かせてあげ
たほうがいいでしょう。……ところでウイ」

憂「はい?」

セイバー「ユイとウイは、姉妹なのですよね?」

唯「そうだよー。私がお姉さんなの!」

セイバー「そのわりには、ウイの方が肉体の発達がいいですね」じー

憂「ど、どこ見てるんですか!」

唯「うう……。少しだけ気にしてるのにー」

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 17:52:53.10 ID:NNzMgtzt0
憂「セイバーさんは綺麗ですよね。華奢な身体が、守ってあげたくなります」

セイバー「それは素直に喜んでいいのでしょうか」

憂「喜んでほしいですねー。私が男の子だったら、セイバーさんのこと好きに
なっちゃいますよ」

セイバー「フフ。ありがとうございます」

唯「おいしー」もぐもぐ

セイバー「ユイも、ウイに負けないくらいに美しい女性ですよ」

唯「――」もぐもぐ

憂「あ、お姉ちゃん照れてるー」

唯「照れてないもん!」

セイバー「ただ――」

憂「?」

セイバー「日本女性の美しさを、最も色濃く感じるのはミオですね。彼女は、
間違いなく美しい」

唯「――じゃあ、澪ちゃんのサーヴァントになっちゃえばいいじゃん」

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 17:57:08.64 ID:NNzMgtzt0
セイバー「ユイ?」

唯「ふんだ」

セイバー「あ、あの。そのようなつもりで言ったのでは断じて――」

唯「つーん」もぐもぐ

セイバー「ユイが一番です! ユイは仔犬のような愛らしさがある!」

唯「――」もぐもぐもぐ

憂「……」

セイバー「ユイ……」

憂「フフ」

セイバー「ウイ、どうしたのですか?」

憂「いいえ。お姉ちゃん、意地悪しないの。セイバーさん困ってるじゃない」

唯「……えへっ」

セイバー「ユイ!」

唯「あわてるセイバーちゃん、可愛かったよー。これはお返しお返し!」

セイバー「……まったく、困った人だ」

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:06:37.63 ID:NNzMgtzt0
澪「……おはよ」

憂「おはようございます。澪さんもご飯食べますか?」

澪「うん。いただこうかな」

セイバー「私の隣が空いています。どうぞ」

澪「うん……」

憂「どうぞ」ことっ

澪「――いただきます」

セイバー「……」

唯「……ねえ、澪ちゃん」

澪「――アーチャーのことは、もういいよ。それより、これからどうするかだ」

セイバー「……ミオ、貴女は強い人だ。悲しみをバネにして、より大きな
活力にしている。そうそう出来ることではない」

澪「そんなことないよ。強くなんて、ない」

憂「……」

セイバー「ウイにも、話しておきたいことがあります。私が、なにをしていた
のかを」

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:14:38.24 ID:NNzMgtzt0

憂「……そうだったんですか。お姉ちゃんたちは、そんなことを――」

セイバー「早く伝えておくべきだとは思ったのですが、本当に申し訳ありません」ぺこり

憂「命の、危険があるんですよね」

セイバー「はい。最悪の場合は命を失います」

憂「――お姉ちゃん、澪さん」

唯澪「?」

憂「――頑張ってね。絶対に、セイバーさんを守ってあげてね」

唯「え?」

セイバー「ウイ、お言葉ですが私が彼女たちを守る立場です。私こそが、
貴女に約束しなければならない」

憂「でも、セイバーさん苦しそうですよ。一人で二人を守るのは大変です。
だから、お姉ちゃんと澪さんも、セイバーさんを守ってあげるくらいの気持ち
がないと、その聖杯戦争には勝てませんよ。……仲間って、そういうもの
ですから」

セイバー「――貴女は、本当に底が知れない。わかりました。サーヴァント
セイバーは、ユイとミオを守る代わりに、守られましょう」

唯「任せてよ!」

322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:24:35.93 ID:NNzMgtzt0
澪「……ふう。ごちそうさま、憂ちゃん。すごく美味しかったよ」

憂「それはよかったです。セイバーさんと澪さんに褒められると、なんだか
自信が付きますよ」

唯「ういー」

憂「ういだよー」

唯「私は毎日褒めてるじゃんー」

憂「お姉ちゃんは何食べても美味しい美味しいって言って食べるじゃない。
だから、お母さんとかに食べてもらって感想もらった方がいいの」

セイバー「……そういえば、ユイとウイの両親は?」

唯「あれ? 今はどこにいるんだっけ?」

憂「スペインのバレンシアだよ。うちの両親、仕事とか旅行とかで、よく海外
に行くんですよ。おかげで私の家事スキルがどんどん上がっていってます」

セイバー「そうだったのですか」

セイバー(家事スキル……)

セイバー「ユイ、ウイのデータは見れませんか? 料理のレパートリーを
知りたい」

唯「見れないよ……」


324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:34:32.80 ID:NNzMgtzt0
テレビ「――大地に咲く一輪の花! キュアブロッサム!!」

テレビ「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!!」

テレビ「ハートキャッチプリキュア!!」きゅりん!

セイバー「……」じー

唯「セイ……と」

澪「セイバーはどうしたんだ? あんなに熱心に見て」

唯「セイバーちゃんって、こういう正義の味方系の番組が好きみたいなんだ
よ。昼間にやってる水戸黄門の再放送も、欠かさずチェックしてるみたい」

澪「変わってるな……」

唯「でも、女の子向けのアニメ見てるセイバーちゃんって可愛くない?」

澪「――ああ。本当に可愛い。妹みたいになでなでしたくなるな」

唯「だよね! セイバーちゃんって委員長タイプだけど、華奢だから、妹
にしたいよ!」

憂「――へー」

唯「!?」

セイバー「ユイ、キュアマリンの宝具はどこに売っているのですか!?」

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:41:09.74 ID:NNzMgtzt0
唯「ふんふーん」ポチポチ

澪「誰にメールしてるんだ? まさか、彼氏じゃないだろうな!」

唯「なななな、違うよ! 彼氏なんていないよ! いたこともないよ!」

セイバー「ユイに恋人がいたとは知りませんでした! ここはドラゴンボール
の視聴を取り止めて、ユイの馴れ初めを聞くことにします!」

唯「セイバーちゃん私の話聞いてた!?」

セイバー「現代日本の女子高生は進んでいると聞きます。昼のワイドショー
という番組では、常日頃から若者への憂いが――」

澪「セイバーが興奮している……」

セイバー「とにかくです! 恋人がいるのならば、疾く、その話を聞かせて
ください!」

唯「いや、だからね」

セイバー「もしかして、悪い男なのですか? その恋人は」

唯(可愛い画像探してただけで、どうしてこうなるの?)

憂「――」にこにこ

唯(憂は怖いし……)

327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:42:05.20 ID:vKbfVp9hO
ここで日常パートか。いいな


329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:46:54.96 ID:NNzMgtzt0
澪「そういえば、アーチャーが言ってたな」

唯「アーチャーが何を?」

澪「サーヴァントって、能力だけでなくて性格もマスターに影響される
んだってさ」

唯「へぇー。そうなんだ」

澪「だから、セイバーが少しくだけてきたのも、唯の影響なのかも」

唯「私、あんなにだらけてる!?」

憂「だらけてるよー」

唯「ういー」

憂「ういだよー」

澪「憂ちゃんは意地悪しないの。……私は、畏まったセイバーも好きだけ
ど、見た目通りの、少しくだけたセイバーも好きだな」

唯「もちろん、私だってそうだよ。マスターだもん!」

セイバー「ウイ、ワンピースが終わってしまいました。そろそろ昼食の
準備をおねがいします」

331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 18:53:22.27 ID:NNzMgtzt0
憂「お昼はソーメンだよー」ごとっ

澪「涼しげでいいな!」

唯「私、このミカンが好きなんだよねー」ひょいぱく

セイバー「ユイ、お行儀が悪いですよ。食事とは、自身と他者を見直す時間
でもあるのですから」

憂「そうだよ、お姉ちゃん」

唯「うう……」

澪「はは。ホント、どっちが姉かわからないな」

唯「私がお姉さんだもん。いただきまーす」

憂「はいはい。セイバーさんも、たくさん食べてくださいね」

セイバー「はい。話には聞いていましたけれど、このソーメンという食べ物
は非常に涼をとるのに向いている。これがあれば、我が軍はもっと長く
戦えたことでしょう」

澪「アーサー王の時代って、食べ物はどんな感じだったの?」

セイバー「…………………………………」」

憂「?」

セイバー「……………………………雑でした」

332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 19:02:00.84 ID:NNzMgtzt0
唯「澪ちゃーん」ごろごろー

澪「ん? どうしたんだ。唯」

唯「今日はパトロール行かないの?」

澪「セイバーに聞いてみなよ。なんだかんだで、リーダーはセイバーなんだ
から」

唯「だってー、セイバーちゃん憂とゲームしてるんだもん」

澪「そうだったのか。意外だな、セイバーがゲームだなんて」

唯「私も意外だなって思ってたんだよ。しかも、けっこうハマってるんだよ」

澪「さらに意外だ。なんのゲームやってるんだ?」

唯「ぷよぷよとかマリオカートとか、結構色んなジャンルのゲームしてるよ」

澪「……よし、うちにコントローラーが二つあるから取ってくるよ」

唯「4人でやるの?」

澪「うん。もう私はマスターじゃないから、他のサーヴァントに狙われること
もないしな。すぐ行ってすぐ帰ってくるよ」

唯「いってらっしゃーい」

334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 19:06:57.07 ID:NNzMgtzt0
唯「澪ちゃん、コントローラー取りに行ったよー」

セイバー「……」

憂「……」

唯「な、なにしてるの?」

憂「……」タタン

セイバー「……」タタタタン

ゲーム「KO!!」

憂「ふぅ」

セイバー「目押し失敗しました。ウイ、もう一度」

憂「おっけーです」

唯「あ、スパ4してるんだ。セイバーちゃんって、なんでもできるんだねー」

セイバー「……」タタン

唯「……澪ちゃん、まだかなー」ごろごろー


350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:13:44.71 ID:NNzMgtzt0
セイバー「……もう、こんな時間ですか」

憂「6時になっちゃいましたね」

唯「ごろごろー」

憂「そろそろ晩御飯の準備しないと――」

唯「今日のご飯はなぁに?」

憂「セイバーさん、何がいいですか?」

セイバー「カレーライスというものを食べてみたいです」

憂「りょーかーい」

唯「わーい! カレーだー!」

セイバー「ユイも、カレーライスが好きなのですか?」

唯「憂のカレー美味しいんだからね!」

セイバー「そうですか……。ミオ、遅いですね」

唯「そうだね。電話してみるね」

ケータイ「プルルルプルルルルル」

?『随分遅かったじゃない。この子なんてどうでもいいのかと、ほんの少し
ばかり心配しちゃったわよ』


352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:20:05.10 ID:NNzMgtzt0
唯「……誰?」

?『ランサーのマスターって言えばどうかしら。……尤も。貴女は私の
ことは知らないのかもしれないけれど、ね』

セイバー「……」

?『セイバーもいるのでしょう? だったら伝えておきなさい』

唯「……」

?『12時に桜の丘に来なさい。一秒でも遅れたら、この娘は殺す』

唯「――わかった。だから、それまで澪ちゃんにはなにもしないで」

?『当然よ。人質は生きているからこその人質なんだから。――それに、
令呪もなにもない、ただの小娘殺したって、意味なんてない』

?『とにかく、セイバーを連れて来なさいね。これで、聖杯戦争は
おしまいになるんだから――』

ケータイ「ツーツーツー」

唯「……セイバーちゃん。12時に桜の丘に行くよ。そうじゃなきゃ、澪ちゃん
が危ない」

セイバー「わかりましたマスター。ミオは、必ず私が助けます」

353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:25:50.56 ID:NNzMgtzt0
――23時――

唯「それじゃあ、行ってくるね」

セイバー「ウイは安心して眠っていてください。朝までには、必ずミオを
取り返します」

憂「……いってらっしゃい。絶対に、帰ってきてね?」

唯「当たり前だよ。セイバーちゃんと私のコンビは最強なんだから」

セイバー「最強、ですか。フフ、良い響きですね」

唯「ここから桜の丘までは30分くらいだよ。セイバーちゃんは力を抑えて、
普通に歩いて行くからね」

セイバー「相手は三騎士のうちのランサーです。力は出来るだけセーブ
しておいたほうがいいですね」

ドア「ニコ」

唯「……澪ちゃん、待っててね」

354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:33:27.69 ID:NNzMgtzt0
セイバー「ユイ」

唯「どうしたの? 神妙な顔しちゃってさ」

セイバー「……おかしいです」

唯「なにが? もしかして、髪寝ぐせってる?」

セイバー「いえ、そういう意味ではなくて。――聖杯戦争が、おかしいとは
思いませんか?」

唯「おかしいもなにも、私は聖杯戦争なんてのも初めてだし、二回目も
きっとないよ。だから、おかしいかどうかもわからない」

セイバー「――そうでしたね。でも、思い出してください。ランサーのマス
ターは、電話で最後なんと言いましたか?」


356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:35:49.66 ID:NNzMgtzt0
唯「――これで、聖杯戦争は終わりって」

セイバー「それがオカシイのです」

唯「え?」

セイバー「いいですか? サーヴァントは本来7体。セイバー、ランサー、
アーチャー、ライダー、バーサーカー、アサシン、キャスターが基本的
なサーヴァントのクラスです」

唯「そう話してくれてたね」

セイバー「ええ。……では、私たちがライダーのサーヴァントと出会ってい
ないのは、一体なぜですか?」

唯「……あ」

セイバー「そうです。私たちはライダー以外のサーヴァント全員と出会った。
その中で、キャスター、アサシン、アーチャーはバーサーカーによって倒され
ました。そのバーサーカーも、おそらく魔力の消え方からして、アーチャー
と同士討ちになったのでしょう。ただ、それでも説明がいかないのです」

唯「そうだよね。ライダーの情報が、まったく入ってこなかったんだもん」

セイバー「つまり、この聖杯戦争は――」

唯「普通じゃない、ってこと?」

セイバー「少なくとも、私にはそう感じられます」

359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:41:39.88 ID:NNzMgtzt0
唯「きっと、ランサーが倒したんだよ」

セイバー「それならいいのですが……杞憂とは、どうしても思えません」

唯「例えば、セイバーちゃんはどれくらい魔力を感じ取れるの?」

セイバー「人間の魔力は不可能です。ただ、サーヴァントの尋常ならざる
ほどの魔力ならば、ある程度は感じ取れます」

唯「ライダーが、魔力を消してるっていう可能性は?」

セイバー「おそらく0でしょう。ライダーのクラスには、気配遮断も魔力遮断
のスキルもありませんから」

唯「……とにかく、澪ちゃんが先決だよ。ランサーとの戦いに集中しよう」

セイバー「ええ。了解しましたマスター」

唯「あそこが桜の丘だよ。桜の木がずらーっと並んでて、春はすごい
綺麗なんだよー」

セイバー「そうなのですか……。一度は、この国の桜を見てみたいもの
ですね」

唯「……」

361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:47:58.01 ID:NNzMgtzt0
――桜の丘――

ランサー「おいおい、随分と早いじゃねえか」

セイバー「一秒も遅れるな、とのことだ。故に、文句のない時間に参上した」

ランサー「俺のところのマスターは面倒な女だねえ。こんな人質なんざ、
取るまでもねえのに」

唯「澪ちゃんを返して!」

ランサー「返すさ返すさ。もともと、俺はこの嬢ちゃんに用事も何もなかった
んだ。マスターの命令でね」

澪「唯! セイバー!!」

セイバー「ミオ、早くこちらへ!」

唯「ミオちゃん、少し下がるよ。セイバーちゃんが、今からランサーを倒す
からね」

澪「うん……」

ランサー「――ああ。そうだ。ちなみにこの一戦に関しては、俺に令呪が
かかっている」

セイバー「――」

ランサー「わざわざ令呪を使うなんて、信頼されてないと思うだろうが。ど
うやら、俺はセイバーを必ず殺せと命じられているらしい――」

362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:54:11.70 ID:NNzMgtzt0
セイバー「ランサー、我が誇りにかけて、私は貴様を倒す!」バシュン!

ランサー「全く同じだ! 別に恨みもねえし怒りもねえ! ただ、俺はてめえ
を突き殺す!!」

唯「セイバーちゃん! 頑張って!」

セイバー「当然です!」ギン

ランサー「ほう、剣はもう隠さねえのか!」

セイバー「私の真名は、すでに知っているのでしょう?」

ランサー「無論だ。アーサー・ペンドラゴンだろ?」

セイバー「その通りだ。アイルランドの光の皇子。クーフーリンよ!」

ランサー「その名で呼んでくれるたぁ――嬉しいじゃねえか!」キン!!

セイバー「……そなたの槍技に肩を並べる英雄を、私は二人……否、
一人ほどしか知らない。右に出る者といえば、誰もいないだろう」

ランサー「そんなに褒めるなよ」

セイバー「だが、その槍を超えてこそ、無敗のアーサー王なのだ!」ダッ


364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 21:58:33.12 ID:NNzMgtzt0
ランサー「ヘヘッ! こうも清々しく武術の比べあいをしたのは久しぶりだ
ぜ!」

セイバー「私もだ!」

ランサー「考えてもみれば、てめえと死合ったのは三回目だな」

セイバー「……二回目では、ないのか?」

ランサー「――ああ」

ランサー「そういうことなんだよな。納得というか、これで完全に帳じりが
あった感じだぜ」

セイバー「なにを言っているのかが、私にはわからない」

ランサー「……話してやりてえって気持ちもあるが。死合っている最中に
無駄話は無用だ」

セイバー「意見が合うなランサー。私も知りたいが、今はこの戦いが、な
によりも優先される」

ランサー「そうなんだよな。過去二回も、俺は自慢のゲイ・ボルグを避けられ
ちまってるんだよな」

セイバー「……」

ランサー「ならば、これしかあるまい」タンッ!!

366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:09:41.26 ID:NNzMgtzt0
セイバー「……宝具、ですか」

ランサー「俺たちの戦いは、つまるところ宝具の競い合いだ! 最大火力
のぶつかり合いなんだよ!!」

セイバー「おっしゃる通りだ」

ランサー「いくぞセイバー!!!」

セイバー「ユイ、こちらも宝具を使います! ミオと一緒に頭を下げて!」

唯「りょーかい!!」

セイバー「――」シュウウウウウウウウン

セイバー「――――!!」パアアアアアアアアアアアア!!!

ランサー「突き穿つ(ゲイ)――――死棘の槍(ボルグ)――――――!!」

セイバー「約束された(エクス)―――勝利の剣(カリバー)―――――!!!」

澪「うわああああああああああああ!!!!!」

ランサー「――」にやり

セイバー「――」にやり

ランサー「てめえの、勝ちだ。諦めは悪い方なんだが、これはさすがに駄目だ」


368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:10:49.54 ID:NNzMgtzt0
セイバー「……宝具、ですか」

ランサー「俺たちの戦いは、つまるところ宝具の競い合いだ! 最大火力
のぶつかり合いなんだよ!!」

セイバー「おっしゃる通りだ」

ランサー「いくぞセイバー!!!」

セイバー「ユイ、こちらも宝具を使います! ミオと一緒に頭を下げて!」

唯「りょーかい!!」

セイバー「――」シュウウウウウウウウン

セイバー「――――!!」パアアアアアアアアアアアア!!!

ランサー「突き穿つ(ゲイ)――――死翔の槍(ボルグ)――――――!!」

セイバー「約束された(エクス)―――勝利の剣(カリバー)―――――!!!」

澪「うわああああああああああああ!!!!!」

ランサー「――」にやり

セイバー「――」にやり

ランサー「てめえの、勝ちだ。諦めは悪い方なんだが、これはさすがに駄目だ」

370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:17:02.87 ID:NNzMgtzt0
セイバー「――ハァ、ハァ!」ガクッ

唯「セイバーちゃん!」

セイバー「一度宝具を使っただけだというのに、この消耗ですからね。私も、
少しは戦術を考える必要があるようだ」

澪「ごめんね、セイバー。私が誘拐された所為で……」

セイバー「ミオの所為ではありませんよ。ランサーとは、必ず戦わなければ
ならない運命でしたから」

唯「そうだよ。澪ちゃんは悪くないよ」

澪「――ありがとう」

セイバー「すいませんが、肩を貸してください。さすがに、歩いて帰るのは
厳しい」

?「その必要はないぞ。セイバー」

唯「!?」

セイバー「……その、声は――」

?「久しいな。我が花嫁となる、唯一の女よ」

372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:22:31.34 ID:NNzMgtzt0
唯「セイバーちゃん、だれ?」

セイバー「……出来れば、いいや。絶対に会いたくない男です」

?「それは随分ではないか。我は、こんなにもお前を欲しているというのに」

澪「……この雰囲気」

セイバー「――アーチャー」

澪「!?」

黄金のアーチャー「どうした? セイバー」

セイバー「なにを、しにきた」

黄金のアーチャー「決まっているだろう。サーヴァントは全滅した。つまり、
聖杯は我が手に落ちるということだ」

セイバー「ライダーが残っている筈だが?」フラッ

黄金のアーチャー「アレは初めから存在もしていない。もとより、この聖杯
戦争は6体のサーヴァントでのみ始まっていたのだからな」

セイバー「……ならば、聖杯は私のものだ!」

黄金のアーチャー「そのお前は、我のものなのだよ。セイバー」

374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:26:15.13 ID:NNzMgtzt0
セイバー「相も変わらず、癇に障る――!」

黄金のアーチャー「癇に障ろうとも、お前は我のものなのだから仕方がない」

澪「……アーチャー?」

黄金のアーチャー「どうした娘」

澪「お前は、だれだ……」

黄金のアーチャー「……フム」

唯「――」

黄金のアーチャー「本来ならば、人間如きに名を訊かれることすら逆鱗に
触れるのだが――今宵は満月、そのうえ、セイバーに再会できたことを
祝って、高々と名乗ろう! 聞き逃すなよ!」

セイバー「……」

黄金のアーチャー「我が名は『ギルガメッシュ』!! 人類最古の英雄王
よ!!」

セイバー「!?」

ギルガメッシュ「どうだ。この世全てを手に入れる男としては十分すぎる
器だろう」

唯「――」ギリッ

376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:33:44.92 ID:NNzMgtzt0
セイバー「ユイ?」

唯「……なんなの。英雄王なんて言ってるけど、セイバーちゃんとランサーの
戦いが終わるまで、隠れてた臆病者じゃん」

ギルガメッシュ「!?」

唯「アーチャーも、バーサーカーもキャスターもアサシンも、ランサーも、皆
戦って消えていったのに――この人だけは――!」

ギルガメッシュ「口が過ぎるぞ。女」

唯「うるさい! 臆病者くせに、セイバーちゃんはお前のものなんかじゃな
い!」

セイバー「――ユイ」

ギルガメッシュ「――」ギリッ

澪「唯!」

唯「おまえなんかよりも、ランサーたちの方が一億倍カッコいいよ!」

ギルガメッシュ「――死にたいようだな。女」ズオオオオ

セイバー「ユイ!」ガバァ!


378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:43:45.46 ID:NNzMgtzt0
ギルガメッシュ「――」

セイバー「……ッ」

唯「セイバーちゃん!」

セイバー「平気です。……ギルガメッシュの宝具は、あの幾本もの宝具で
す。武器庫から時空を超えて、この世全ての武器を召喚します」

澪「それって……」

セイバー「はい。私の聖剣はないにせよ、その原型もとなった宝具も、あの
武器庫には収められているでしょう」

ギルガメッシュ「……訂正するのならば今のうちだぞ女。今、キサマを
殺すとセイバーが消えてしまうからな」

唯「馬鹿! DV男! 変な髪型!!」

ギルガメッシュ「……残念だなセイバー。おまえの阿呆なマスターの所為
で、我とお前は暫しの別れを、再び経験することとなる」

セイバー「……ユイ、足を見せてください」

唯「――」

セイバー「この傷、ギルガメッシュの剣が掠ったのですね」

セイバー「――!」ギロ

380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:48:19.69 ID:NNzMgtzt0
ギルガメッシュ「そうだ。その目こそ、我がお前に魅了された要因よ」

セイバー「私は、お前を赦さない――」キイイイイイイイン

ギルガメッシュ「――解き放つ黄金の輝き、か」

唯「――セイバーちゃん……?」

澪「まずいぞ。セイバーのやつ、ふらふらじゃないか」

唯「あ」

澪「あんな状態で、エクスカリバーを使ったら――」

唯「そ、そんなの嫌だ! セイバーちゃん、止めて!」

セイバー「断ります。たとえマスターの命でも、この男はしてはならないこと
をした――!」

ギルガメッシュ「いいだろう。受けてやろうぞ。貴様の一撃をな」

セイバー「約束された(エクス)――――――」

唯(――そうだ)

唯「アルトリア!! 止めなさい―――――!!!!!!」キイイイイイン

セイバー「―――――!!!」ヒュウウウウウウン……

澪(そうだ。唯は使ってなかったんだ。絶対遵守の令呪を――)


383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 22:56:47.77 ID:NNzMgtzt0
セイバー「ユ、ユイ……」ドサッ

唯「セイバーちゃん!」

セイバー「令呪を、使ったのですね」

唯「ごめんね。セイバーちゃんの意思を捻じ曲げるようなことをして。でも、
黙ってられなかったんだ」

セイバー「……しかし、今の状態では――」

ギルガメッシュ「フフフ――」

セイバー「?」

ギルガメッシュ「アーハッハッハハハッ!!!! 笑い殺す気か貴様ら! 
セイバーの剣を止めたところで、殺されるのは変わらんのだぞ!!」

澪「その通りだ。セイバーの聖剣じゃなきゃ防げない。というレベルじゃな
い。もはや、私たちにとってしてみれば、あのサーヴァントの鼻息すら
致命傷になる」

唯「……なら、私が――」

セイバー「無茶を、言わないでください」

ギルガメッシュ「……よし決めたぞ。先刻の暴言は不問としよう」

唯「!?」


385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 23:02:48.25 ID:NNzMgtzt0
ギルガメッシュ「まもなく聖杯が降臨する。否、降臨させるのに丸一日は
かかる」

澪「……」

ギルガメッシュ「我が聖杯を手に入れる瞬間を見届けろ。そして、セイバー
が我がモノとなる瞬間に立ち会え」

唯「――」

セイバー「馬鹿なことを……」

ギルガメッシュ「馬鹿なことではない。自然の摂理、否。王の摂理だ」

唯「……わかった」

セイバー「!?」

唯「その条件、呑むよ。明日の同じ時間に、ここだね?」

ギルガメッシュ「ああ。必ず来い。でなければ、聖杯を使ってこの街を火の
海とする」

セイバー「……また、あの災厄を繰り返す気か。ギルガメッシュ」

ギルガメッシュ「あれを災厄? 違うな。アレは我が再び肉体を得た素晴ら
しき日だ。記念すべき日なのだぞ」

セイバー「妄言はいい。とにかく、見逃してもらえるのであれば、私たちは
帰るぞ」


387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 23:06:56.50 ID:NNzMgtzt0
ギルガメッシュ「フフ……」

セイバー「行きましょうミオ、ユイ」

唯「うん……」

澪「セイバー、肩掴まれ」

セイバー「――感謝します」

ギルガメッシュ「――ああ。そうだ」

唯「?」

ギルガメッシュ「バーサーカーを倒したのは、この我だ」

澪「――!」

ギルガメッシュ「貴様らが逃げ出したバーサーカーを、この我はいとも簡単
に打倒しているぞ」

澪「――は」

ギルガメッシュ「?」

澪「律はどうした!?」


396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 23:44:45.32 ID:NNzMgtzt0
ギルガメッシュ「リツ?」

澪「バーサーカーのマスターだ! お前がバーサーカーを倒したのなら――」

ギルガメッシュ「――はて、あの場にバーサーカー以外に誰かいたのか?」

澪「!?」

ギルガメッシュ「我が見たのは、神の子ヘラクレスのみ。それ以外には
目もくれぬわ」

澪「……」

ギルガメッシュ「おまえは、足元の蟻を逐一覚えているか?」

澪「――」

唯「ということは――」

ギルガメッシュ「我が殺ったのはバーサーカーのみ。そこに誰かがいたとし
ても、この英雄王が手を下すことはない者よ」

澪「……」ふらっ

セイバー「ミオ!」

澪「だ、大丈夫。気が抜けただけだ」

澪(よかった。……りっちゃん)

398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 23:50:21.60 ID:NNzMgtzt0
ギルガメッシュ「我との誓約。努々忘れぬようにな」

唯「――ええ」

澪(ユイが、本気で怒ってる……? こんなのを見るのは初めてだ)

セイバー「明日……」

唯「セイバーちゃんは、絶対に渡さないから」

ギルガメッシュ「それを決めるのは我だ。これは好機にしてチャンス、可能性
にして最後の抵抗。それを許したのだぞ。感謝するがいい」

唯「だれがするもんか」

ギルガメッシュ「その目……。なかなかいいぞ。そそられる」

唯「変態……」

ギルガメッシュ「勝手にほざくがいい。何れにせよ、明日には亡くなる命だ」

セイバー「……」

澪「……行こう。唯」

唯「うん。わかった」

セイバー(魔力不足が深刻だ。これは、なんとかならないものなのか)


401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 23:55:12.89 ID:NNzMgtzt0
――平沢宅――

唯「……」

澪「律が、無事でよかったよ」

唯「……」

澪「……セイバーも、明日には回復するよ」

唯「……」

澪「唯……」

唯「――の、せいだ」

澪「?」

唯「私の所為で、セイバーちゃんが苦しんでるよ……」ポロポロ

澪「!?」

唯「私が魔術師だったら、魔力をきちんとあげられたら、あんなことには
ならなかったのに……」

澪「そんなことはない! 唯だから、セイバーはここまで来れたんだ!」

唯「違う! 魔術師だったら! 魔力があったら――!」

澪「いい加減にしろ!」パン!


403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/21(月) 23:58:22.23 ID:NNzMgtzt0
唯「――」

澪「おまえは、戦えるんだ」

唯「あ」

澪「サーヴァントがいる。セイバーが側にいる」

澪「でも、私にはなにもない」

澪「魔術なんて使えない。アーチャーも消えてしまった」

澪「その私に、少しでも希望を見せてくれ」

澪「それができるのは、唯とセイバーしかいないんだから」

唯「――」

唯「ごめん……ね」

澪「大丈夫。私も、叩いちゃってごめんな」ぎゅっ

唯「……えへへ。澪ちゃんのお胸、ふかふかしてて気持ちがいいよ」

澪「一応、取り柄みたいなものだからな。――頼むぞ。唯」

唯「うん。明日は、部屋に籠ってセイバーちゃんとお話しするよ」

澪「そうしてやれ。そうして、やれ」なでなで

 

406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 00:06:53.22 ID:JCsfQm+d0
――?――

?「――――――、―――、――――――」

?「……――――――――」

?「―――――――、―――――――――」

?「――――――――、――」

?「――?」

?「―――。―――、――――」

?「――――、――――――――――――――」

?「――――。―――――――――」

?「――」

?「―――。―――――――――――」

?「――――、――――――?」

?「!!」

 

409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 00:11:48.32 ID:JCsfQm+d0
?「―――。――――?」

?「――。―――――、―――――」

?「――――――――、―――――――」

?「――――、―――――?」

?「……――――」

?「――」

?「――」

?「――――――!!」

?「――――――――!!」

?「―――――――――」

?「―――――――――」

?「――――――――――!!!!」

?「――――――――――――――!!!」

 

412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 00:20:33.55 ID:JCsfQm+d0
?「―――――――――――――――――」

?「――――!!!」

?「――――――――――――!!!!!」

?「―――――――!!!!!!」

?「――」

?「――――――――――!!!!!!」

?「―――――――――――――!!!!」

―――――――――――――

?「――――――!!」

 

?「――セイ、バー」

?「……」

?「――」

?「――セイバー……ありがとう。お前に、何度も助けられた」

セイバー「シ、ロウ――?」

415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 00:45:51.57 ID:JCsfQm+d0

セイバー「!?」ガバっ!

セイバー「……ハァ、ハァ」

セイバー「……」

唯「すぴー」

澪「ん……」

セイバー「――」

唯「セイバー、ちゃあん……」

澪「セイバー……」

セイバー「――」

ドア「ニコ」

セイバー「――ここはどこですか? そして、あそこで眠っている子たちは
一体――」

セイバー「――誰なんだ?」


464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 16:49:21.32 ID:JCsfQm+d0
憂「セイバーさん、おはようございます――」

セイバー「……」

憂「?」

セイバー「――ここは、どこですか?」

憂「え? セイバーさん?」

セイバー「貴女が、私の名を知っているということはそういうことなので
しょう。もう一度問います。ここはどこなのですか?」

憂「ここは、平沢家ですけど……なにかの遊びですか?」

セイバー「遊び……?」

憂「セイバー、さん?」

セイバー「――私がどうしてここにいるのかを、教えていただきたい」

憂「聖杯戦争のため、じゃないんですか?」

セイバー「やはりそうですか。しかし聖杯戦争のためなのなら、私はシロウ
に召喚された筈だ」

憂「シロウ?」

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 16:53:30.50 ID:JCsfQm+d0
セイバー「私のマスターの名前です。それはそうと、あなたと私の関係は
なんなのですか?」

憂「……」

セイバー「教えなさい。私は、どうしてここにいるのかを知るために」

憂「――」グスっ

セイバー「泣いていてはわからない。私はシロウの剣だ。シロウのもとへ
戻らなくてはならない」

憂「――」ポロポロ

唯「うい、おはよ……」

セイバー「!!」

唯「憂! どうしたの? どこか痛いの?」

憂「……」ぶんぶん

唯「セイバーちゃん、なにか知ってる?」

セイバー「貴女も私の名を知っている……。一体、どういうことなのですか」

唯「え?」

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:01:41.11 ID:JCsfQm+d0
セイバー「貴女の名前は?」

唯「平沢唯だけど、どうしたの?」

セイバー「それではユイ。ここに私がいるのは何故かを問いたいのですが」

唯「なに言ってるの? ウイ、泣いてるんだよ?」

セイバー「そんなことに興味はありません。今、私はそれ以上に焦燥して
いる」

唯「わけわかんないよ! どうしちゃったの!?」

セイバー「どうしたもなにもないのです。私の問いに答えてください」

憂「うう……」

唯「大丈夫だよ、憂。きっと、セイバーちゃんは寝ぼけてるだけなんだよ」

セイバー「私が寝ぼけている? 無礼な言動は慎みなさい!」

唯「だったらなんなの!? 憂を泣かせて、わけわからないこと言って、
今日はギルガメッシュと決戦なんだよ!?」

セイバー「ギルガメッシュ? 一体誰です、それは」

セイバー「……話がかみ合わないな。お互いに落ち着きましょう」

唯「……澪ちゃん、呼んでくる」

468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:08:29.79 ID:JCsfQm+d0

澪「――それで、セイバーはなにも覚えてないのか?」

唯「うん……。私のことも、憂のことも忘れちゃったみたいなの」

澪「今までは何の問題もなかったのに……」

唯「それに――」

澪「ん?」

唯「なんだか、今のセイバーちゃん、怖いよ。昨日までのセイバーちゃんと
は全然違う。まるで、怒ってるみたい」

澪「……セイバーと話してみよう。いずれにせよ、今日はギルガメッシュと
戦わなきゃいけないんだ」

唯「そうだね……。行かなきゃ、この街が危ない」

澪「令呪は残ってるんだろ? 最悪の場合、それを二つ使ってでも言うこと
を聞かせよう」

唯「――」

澪「仕方ないんだ。もはや、時間をゆっくりとってやる場合でもないんだから」

469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:14:22.30 ID:JCsfQm+d0
ドア「ガチャ」

唯「セイバーちゃん、おまたせ」

セイバー「――」

澪「おはよう、セイバー」

セイバー「貴女も、私を知っているのですね」

澪「一緒に戦ったんだから、当たり前だろ」

セイバー「解せませんね。私が最後に戦った記憶は、あの黒いアサシンとの
戦いだ」

唯「黒いアサシン? アサシンって、侍じゃないの?」

セイバー「アサシンは固定サーヴァントです。未だかつて、ハサン・サッ
バーハ以外にはありえません」

唯「で、でも――」

セイバー「それもどうでもいい。私にとって、貴女方は未知の人なのだから」

唯「う……」

澪「そ、そんな言い方はないだろう!」


471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:21:44.19 ID:JCsfQm+d0
セイバー「ですが、事実です」

澪「私たちは一緒に戦った仲間だろ! なのに……どうしてそんなふうに
言えるんだ……」

セイバー「……」

唯「セイバーちゃん……」

セイバー「夢を、見ました」

憂「?」

セイバー「サーヴァントは、基本的に夢を見ません。しかし、私はある夢を
見ました」

澪「……」

セイバー「その夢の中で、私は一人の少年と一人の女性と戦っていまし
た。やめたい、戦いたくない。それでも、私の手は剣を振るい、少年たち
は立ち向かってきたのです」

唯「――」

セイバー「それがシロウであり、ライダー。そして、私は――」

セイバー「――私は……あれ? 駄目だ、記憶が混濁している……」

唯「……わかったよ」


472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:29:48.43 ID:JCsfQm+d0
唯「――セイバーちゃんは、記憶喪失なんだね」

セイバー「……そのようです」

唯「その夢には、きっと意味があるんだよ。私たちに出会う前の記憶かも
しれないし、その夢が、セイバーちゃんの記憶を混乱させてるのかもしれ
ない」

セイバー「――はい」

唯「でもね、セイバーちゃん」

唯「私たちと戦っていたのは本当だよ。ある日突然、セイバーちゃんが私
の隣で寝てて、それからはずっと一緒だったんだよ」

唯「信じてもらえないかもしれないけど、私がセイバーちゃんのマスターで、
澪ちゃんは、アーチャーのマスターだったんだよ」

セイバー「そ、それでは令呪が!」

唯「はい」スッ

セイバー「……本当に、令呪が」

唯「これを使うことは絶対にしたくない。だから――」

セイバー「だから?」

唯「これから、私はセイバーちゃんに一対一で戦うよ」


473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:35:03.15 ID:JCsfQm+d0
澪「な、なに言ってるんだ!」

憂「そうだよ! お姉ちゃん!」

唯「もちろん、殺し合いじゃないよ。でも、真剣勝負には違いなく」

セイバー「……貴女が私のマスターなのであれば、私の力は知っている
筈では?」

唯「それももちろん。セイバーちゃんの強さは、私が一番よく知ってる。
だから、お父さんが昔使ってた竹刀で戦うの」

セイバー「論点がずれていると感じませんか?」

唯「全然そうは思わないよ」

セイバー「――いいでしょう。どちらにせよ、私はシロウのもとに帰らなけれ
ばならない。その方法を見つけるには、貴女の頑固さを知っておく必要が
あるようだ」

唯「憂、竹刀持ってきて」

憂「……」

唯「近くの公園でいいよね。セイバーちゃん」

セイバー「異存はありません」

475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 17:59:09.55 ID:JCsfQm+d0
――公園――

セイバー「ここですか」

唯「うん」

憂「お姉ちゃん、セイバーさん。今からでも止められるよ。だから――」

唯「駄目だよ。もう止められないし、止めたくない。セイバーちゃんと私
の問題だもん」

澪「唯、頭に血がのぼってるんじゃないか? 落ちつけってば」

唯「私は至って冷静。私たちのこと忘れちゃったセイバーちゃんにおしおき
してあげるんだから」

セイバー「困りましたね。そのようなことを言われても仕方がない」

唯「……はい、セイバーちゃん」ポイッ

セイバー「――本当に、やるのですね」パシッ

唯「ルールはたった一つ。ギブアップするまで戦うってことだけ」

セイバー「……そうですか。いきます」

唯「――うん」


478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 18:08:27.79 ID:JCsfQm+d0
セイバー「――!」バシッ

セイバー「ていッ!」ビシッ!

セイバー「――――!!」ドシッ!

唯「――ん!」

澪「まずいぞ、憂ちゃん!」

憂「はい! お姉ちゃん!!」

唯「止めないで!」

澪「でもな唯!」

唯「一回だけでも、一回だけでも引っ叩かなきゃ。私は、『マスター』なんだから!!」

セイバー「その心意気はいいですが、認められない」バシッ

唯「いた!!」

澪「――あまりにも一方的だ。唯、剣道なんてやったことないだろ!」

唯「ん!」ブン!

セイバー「腰も入っていないし、全く評価できません。シロウは、その程度
ではなかった!!」

唯「他の――他のマスター(ひと)の話なんてしないでよ!!」


480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 18:25:35.66 ID:JCsfQm+d0
セイバー「!?」

唯「セイバーちゃんのマスターは、私なの!」ブン!

唯「力になりたいって、伝えたときから――」ブン!

唯「ずっと、一緒に戦ってきたんだから!」ブン!

唯「――その私に――」

唯「昔の人の話なんて、聞かせないでよ!!」ブン!!

セイバー「……」

澪「うそ、だろ?」

憂「セイバーさんが、汗をかいてる……」

唯「ハァ……ハァ……」

セイバー「――ですが、私のマスターはエミヤシロウなのです。それは、決して変わらない」

唯「わから……ずや……」

セイバー「女性ゆえに、顔への攻撃は一切していませんが、それではわか
りにくいですか? 私の意思がどういうものなのかが」

唯「わからない。わかりたくもないよ」

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 18:27:50.50 ID:JCsfQm+d0
唯「セイバーちゃんが、どうして聖杯を欲しがっているのかはわからない」

セイバー「教える気などない」

唯「いつか話してくれると思ったの!」

セイバー「話すことは、ない」

唯「――」

セイバー「ユイ、降参しなさい。このまま続ければ、どうなるかはわからない
わけがないでしょう?」

唯「……知らないもん!」バッ!

セイバー「砂かけ!? ――うっ!」

唯「セイバーちゃんの――馬鹿ああああああああああああああああ!!!!」スパン!!

482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 18:35:07.58 ID:JCsfQm+d0
セイバー「――――!!」

澪「当たった!」タタタ

憂「お姉ちゃん!!」タタタ

唯「セイバーちゃんの、馬鹿……」

憂「そんな場合じゃないよ! 痛いでしょ!?」

唯「平気だもん。セイバーちゃんは、まだギブアップしてないんだから、離れてて」

セイバー「……砂かけとは、思いもよらぬ攻撃でした」

唯「卑怯だっていう?」

セイバー「いいえ。ルール無用なのですから、警戒しなかった私の落ち度だ」

セイバー「――しかし、そのあとの一撃。あれは評価したい」

唯「!!」

セイバー「――ああ。そうだ」

セイバー「その姿は、誰もが元気になる。諦めたくないと、そう思いたくなる」

セイバー「故に――私は貴女をマスターに選んだのだ。ユイ」


483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 18:49:26.33 ID:JCsfQm+d0
唯「セイバー、ちゃん?」

セイバー「はい。セイバーです」

唯「……記憶、戻ったの?」

セイバー「あれだけの力で叩かれれば、いくらサーヴァントでも、なにかが
起こりますよ」

唯「本当に、戻ったの?」

セイバー「ご心配をおかけしました。ギルガメッシュとの決戦に備えなくて
はならなかったのに――」

唯「セイバーちゃああああああああああん!!!!」だきっ

セイバー「!?」

唯「よかったよぉおおおおおおおお!!!」ぎゅー

セイバー「……よしよし。あなたの直向きな強さを忘れるだなんて、どうか
していました」なでなで

唯「ううう……」

澪「よかったな。憂ちゃん」

憂「はい!」

セイバー「……お腹が、すいてしまいました」


485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 18:55:18.24 ID:JCsfQm+d0
――平沢宅――

セイバー「――そういうわけで、私はここにいるようです」

唯「へー」

澪「黒い影に呑みこまれて、それが最後の記憶かー」

セイバー「夢のことは、どうやら関係のないことのようです」

唯「でもでも、夢の中でセイバーちゃんはシロウって人に殺されちゃったん
でしょ?」

セイバー「はい。短剣で胸を刺されました」

澪「ひゃわ!」

セイバー「?」

澪「そういう痛い話はいやなんだー!」

セイバー「今更何を言ってるのですか……。アーチャーは、かなり戦闘面
では苦労していたのですね」

澪「うう……」

セイバー「アーチャーといえば――私が知っているアーチャーと、こちらに来
て出会ったアーチャーは、まるで違っていたのですが……」


486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:04:46.07 ID:JCsfQm+d0
唯「アサシンも違ってたんだよね?」もぐもぐ

セイバー「ですが、アレの場合はキャスターが使役していたイレギュラー
な存在です。サーヴァントが、正規のサーヴァントを召喚できる筈が
ありません。しかし、アーチャーは――」

澪「朝起きたら、椅子に座って漫画読んでたんだ。それがアーチャーとの
出会い」

セイバー「……私と唯の出会いと、少し似ていますね。私は向こうから来た
ので、当然、正規の召喚はされないでしょう。しかし、なぜアーチャーま
で……」

唯「向こうのアーチャーはどんな感じの人なの?」

セイバー「口を開けば皮肉ですね。人格的に優れているかというと、首を
かしげてしまいます」

唯「へー。それじゃあ、あのアーチャーに似てるね」もきゅきゅ

セイバー「本当に唯はアーチャーが苦手ですね」

唯「ふんだ」

澪「確かにアイツは、唯には特に厳しかったもんな。唯が苦手になるのも
わかるよ」

唯「憂ー、カレー美味しいよー」


487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:17:26.53 ID:JCsfQm+d0
セイバー「そうですね。昨日は緊張状態にいたからか、味がよくわかりません
でしたからね」

唯「憂のカレーは世界一!」

憂「ありがと。お姉ちゃんっ」

唯「――今日で聖杯戦争が終わるんだよね」

セイバー「はい。今度こそはきちんと終わらせます」

澪「……ってことは、セイバーは――」

セイバー「――今日で、あなた達の前から消えることになります」

唯「そ、そんなの嫌だ!」

セイバー「私には、救うべき民がいる。唯たちには、わかってもらいたい」

澪「――」

唯「――聖杯を使って、ここにいてもらうのは出来る?」

セイバー「ギルガメッシュが出来たのですから、私にも可能でしょう。しかし、
先刻も申した通り、私には救わなければならない人たちがいます。その人
たちを、裏切るわけにはいかない」

唯「……」

セイバー「それが、王の責務なのです」


488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:23:11.80 ID:JCsfQm+d0

唯「あのさ、セイバーちゃん」

セイバー「なんでしょう?」

唯「学校に、行かない?」

セイバー「?」

唯「今日で最後なんでしょ? だったら、セイバーちゃんには学校に来て
ほしい。いいよね、澪ちゃん」

澪「拒む理由がないよ。それと、私からも提案というかセイバーにプレゼン
トがあるんだ」

セイバー「プレゼント、ですか?」

唯「……なーる」

澪「わかったか? 唯」

唯「うん! それじゃあ、準備しなきゃね!」テキパキ!

セイバー「わ、私はまだ行くとは――」

唯「行くよねー?」だきっ

セイバー「……行きます」


491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:34:44.60 ID:JCsfQm+d0
――桜高――

セイバー「前にも来ましたが、いい学校ですね」

唯「セイバーちゃんの制服ー」がばっ!

憂「お姉ちゃん、しわになっちゃうよー」

澪「でも、すごく似合ってるよ。セイバー」

セイバー「あ、ありがとうございます。私は、男として生きてきましたから、
このような少女の衣服を纏った経験が極端に少ないのです……。本当
に、似合っているのでしょうか?」

唯「似合ってるなんていうレベルじゃないよ。学校のマドンナ確実だね!」

澪「ファンクラブもすぐに出来るだろうな」

唯「澪ちゃんにはファンクラブがあるんだよー」

セイバー「ファンクラブ!? つまり親衛隊ですか! それは素晴らしいで
す!」

澪「セイバー、意味曲解してないか!?」

憂「音楽準備室に到着です。ささ、セイバーさん」


493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:40:41.96 ID:JCsfQm+d0
セイバー「?」

ドア「ギギギ」

梓「セイバーさん!! いらっしゃい!!」

紬「さぁさ、ここに座ってください!」

セイバー「アズサ! ツムギ!!」

唯「えへへー。それに――」

律「セイバー、久しぶり……かな?」

セイバー「リツ!」

律「……私を見て、笑ってくれてありがと。私、あんなにひどいことしたのにさ」

セイバー「マスターである貴女に罪は在りません。貴女のような優しい女性
が修羅の道を往ったのにも、理由があってのことでしょう?」

律「――セイバー」

唯「さあ! りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃん、澪ちゃん! 準備して!」

澪「おう!!」がさごそ

494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:46:21.91 ID:JCsfQm+d0
憂「セイバーさん、見ていてくださいね。お姉ちゃんたちが、普段学校で
なにをしているのかを」

セイバー「はい……」

憂「どうしました?」

セイバー「いえ、少しスカートが短いのが気になりまして……」

憂「セイバーさんの脚、キレーですね」

セイバー「からかわないでください。このように短いスカートでは、その……
見えてしまうのではないですか?」

憂「うーん。気を使ってれば見えませんよ。階段上がるときは抑えてます
しね」

セイバー「むむ。現代の女子高生も、戦っているのですね」

憂「そうですよー。規則ギリギリの短さにするのは大変なんですから」

セイバー「意外ですね。ウイが規則に反しようとするなんて。てっきり、優等生
だと思ってました」

憂「反してるわけじゃないですよ。それに、優等生って自分では言いにくいの
であとで梓ちゃんにでも訊いてください」

セイバー「そうします」

唯「レディースエーンドレディース! 今日はHTTのライブに来てくれてありがとー!!」


496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:52:07.01 ID:JCsfQm+d0
憂「わーい!」

セイバー「……」

唯「セイバーちゃんに、一度も私がギター弾いてるところ見せられなかった
からね! 今日はいっくぜー!!」ギュインギュイン!!

澪「セイバー、聞いてほしいんだ。私たちの演奏を」

セイバー「――ええ。是非、聞かせてほしい」

唯「初めてセイバーちゃんと会った日にお風呂で、一発で見抜いてくれた
んだよね。私が、毎日練習してることを――」

梓「この教室では、あまり練習してませんけど、唯先輩は毎日家で練習
してるんです」

紬「私たちだってそう。今の、この時間を無駄にしないために――」

律「毎日頑張ってるんだ!!」

唯「それじゃあいっくよー!! ふわふわ時間!」

律「1・2・3・4!!」カンカンカンカン!!


498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 19:59:56.07 ID:JCsfQm+d0
セイバー(――ああ。そうか)

セイバー(この顔だ)

セイバー(楽しそうで、真剣で、まっすぐで)

セイバー(そんな表情を、貴女はしている)

セイバー(それが、どうしようもなく綺麗だ)

セイバー(まるで、朝日のように)

セイバー(まるで、美しい花のように)

セイバー(だから――私は貴女を信頼しているのだ)

セイバー(その顔は、嘘という淀みを見せない)

セイバー(いつも正直で、いつも清らかで)

セイバー(いつまでも――私は貴女にそうあってほしい)

セイバー(その笑顔を守るために、私はこの街を守る――!)

唯「せんきゅーせんきゅー!!」

憂「お姉ちゃあああああああああああああん!!!」パチパチパチ!!

セイバー「素晴らしい。実にすばらしい演奏でした」パチパチ


501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 20:05:19.26 ID:JCsfQm+d0

唯「どうだった? 私たちの演奏」

セイバー「その質問はすでに8回目ですよ。何度聞いても、素晴らしかったで
す」

唯「えへへー。やったね澪ちゃん!」

澪「うん。セイバーに褒められると、すごく自信になるよ」

憂「このままプロになっちゃいますか?」

セイバー「十分可能だと思いますよ。唯たちの音楽には、なによりも楽しさ
が感じられました」

唯「ありがとー」ぎゅっ

セイバー「ですから! いちいち抱きつかないでください!」

憂「私もー」ぎゅっ

澪「わ、私もっ」ぎゅっ

セイバー「……まったく、仕方ないですね」


502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 20:10:31.97 ID:JCsfQm+d0
――そして、夜――

セイバー「……」

唯「憂、いってくるね」

澪「今日は、このまま帰るからね。お世話になったよ」

憂「はい……」

セイバー「ウイ、貴女は強い女性だ。しかし、時には甘えなさい。ユイに、
ミオに、誰でもいいです。弱さを見せられる相手を、見つけてください」

憂「……はい!」

セイバー「それでは、今までありがとうございました。料理、とても美味しか
ったですよ」

唯「――」

澪「――憂ちゃん、泣いてもいいんだよ?」

憂「……いいえ。私は、セイバーさんを笑った顔でお見送りしたいです」ニコっ

セイバー「――ウイ。いってきます」

憂「いってらっしゃい」


532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:12:45.76 ID:JCsfQm+d0
セイバー「――」とことこ

唯「――」すたすた

澪「――」とてとて

セイバー(言葉なんていらない)

唯(作戦もない)

澪(ただただ、セイバーの力をぶつけるだけ)

セイバー(私が及ばないのなら敗北する)

唯(それでも、私たちは信じてる)

澪(セイバーの強さを)

セイバー(故に――)

唯(だから――)

澪(そういうことだから――)

 

セイバー唯澪(私たちは、なにも話さない――)


535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:18:52.96 ID:JCsfQm+d0
――桜の丘――

ギルガメッシュ「時間ちょうどの到着とは、この我を待たせるなよ」

セイバー「ギルガメッシュ――!」

ギルガメッシュ「フフ、聖杯はこうして降臨した。故に、これから我たちは
殺し合うわけだ。我はいいのだぞ? お前を殺すことでしか屈服できない
のであれば、構わんのだ」

唯「セイバーちゃんは死なないよ。私たちがいるもの」

澪「そうだぞ。私たちが、セイバーを見守る」

セイバー「――ありがとうございます」

ギルガメッシュ「美しい友情だなセイバーよ。今、どのような気持ちなのだ?」

セイバー「心の奥から、充実感がある。――今だかつてないほどの、安心感
までもある。国を滅ぼした貴様では、一生、永遠をかけても得られないもの
だ!」

ギルガメッシュ「この我に、手に入らないものなどない。それが聖杯であっても
だ」

セイバー「聖杯――。――――!!」

セイバー「サクラ――?」

 


536 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:24:00.21 ID:JCsfQm+d0
桜「――」

セイバー「なぜだ!? なぜサクラが聖杯に――」

ギルガメッシュ「知れたことよ。これこそ聖杯なのだ」

唯「あの人、知り合いなの?」

セイバー「シロウの、大切な人です。まさか、あのサクラが聖杯だった
なんて――」

澪「人間が、聖杯?」

ギルガメッシュ「我にも深淵は知りかねるが、人間の中に聖杯が隠されて
いたらしいのだ。聖杯の欠片が埋め込まれた娘が、サーヴァントの魂を
吸って降臨した」

セイバー「サクラ――」

桜「――」

ギルガメッシュ「さあ、この聖杯を知っているのならば尚更取り返すしか
あるまい。――全力で来いよセイバー。死にたくなければ、聖剣を抜け」

セイバー「――言われずともそうする。いくぞ! 英雄王!!」

ギルガメッシュ「来い! 騎士王!!」


538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:30:28.60 ID:JCsfQm+d0
――?――

凛「まったく、ホントにデタラメね。アンタ」

桜「姉さんだって。本当だったら、その変な剣を振る前に死んじゃうのに」

凛「お生憎様。これはシロウとイリヤで作った宝石剣。アンタも名前くらいは
知ってるでしょ?」

桜「……また、姉さんは先輩をとっちゃうんだ」

凛「被害妄想もいい加減にしなさいよ」

桜「うるさいうるさい!! 姉さんなんか! 私をひとりぼっちにしちゃう姉さん
なんか――死んじゃえ!!!」ズオオオオ

凛「――だから、効かないの!!」パアアア

桜「死んじゃえ! 死んじゃえ!! 死ね! 死ね!!」

凛「トンデモない恨みと憎しみね。これはちょっとやばいかも……」

士郎「遠……坂……」

ライダー「リン!!」

凛「は?」


539 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:33:17.24 ID:JCsfQm+d0
士郎「加勢に来たぞ。桜は――」

凛「馬鹿!」

士郎「……?」

凛「ライダーも止めなさいよ! 士郎ったら、もうとっくに身体なんて――」

士郎「――ああ。もう、心臓なんて止まっちまってるだろう」

ライダー「私は、サクラを助けたい」

凛「――!」

士郎「俺もライダーと同じだ……。だから、たとえこの身体が消えちまって
も、サクラは助ける」

凛「あなた達、馬鹿を超えてるわ!」

桜「先――輩――?」

士郎「久しぶりだな桜。随分と変わっちまったな。お互いにさ」

桜「――その身体!」

士郎「こんなのはどうだっていい。重要なのは、お前を助けることだけだ」


540 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:38:43.25 ID:JCsfQm+d0
桜「――先輩は、どうしてっ!?」

士郎「だから、お前を助けるためだって言ってるじゃないか。肺だって、もう
動いてないんだから、あまりしゃべらせないでくれ」

凛「……」

桜「馬鹿です。先輩は――」

士郎「何度も言われたし、これから先も言われるだろうな」

桜「もう、私は戻れないのに……」

士郎「――」

桜「憎しみでしか動けない。もう、誰も信じてあげられないんです……。そん
な私が、先輩に愛してもらえる筈が、ないです」

士郎「――」

桜「私なんて、誰にも愛されないんです!」ズオオオオオオオオオ

凛「多っ! 士郎は下がってなさい! ライダーもよ! あれはサーヴァント
には天敵中の天敵なんだから!」

士郎「――」すたすた

凛「馬鹿!」

士郎「――ああ。俺は、お前なんて愛してないよ」


541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:44:20.18 ID:JCsfQm+d0
桜「――!」

士郎「だってそうだろう? いつまでもウジウジしてる女なんか、俺は好きに
なんてなれない」

桜「……」

士郎「いつまでも、自分が可哀想可哀想って、世界で一番自分が不幸だっ
て言ってないで、さっさと前を向け。上の見ろ」

士郎「だから、今の桜は嫌いだ」

桜「―――――――――――!!!!!!」

士郎「大嫌いだ」

桜「―――――――――――――――――!!!」

士郎「……」

桜「……じゃえ」

ライダー「――!」

桜「みんな! みんな死んでしまええええええええええええええええええ
ええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

凛「ちょっと待ってよ! 洞窟が崩れ出した! 士郎!」

士郎「――よし、これでオーケーだ。遠坂、あとは頼む」

 

 

542 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 22:54:00.35 ID:JCsfQm+d0
――桜の丘――

セイバー「――!」ズザアア!!

ギルガメッシュ「ほう、やはり魔力不足か?」

セイバー「……ユイ!」

唯「うん! 打って! 勝負に出るよ!」

澪「いけ!!」

セイバー「わかりました!」キイイイイイイイ

ギルガメッシュ「宝具か――!」

セイバー「これは! この輝きは――」キイイイイイイイイイイイン

ギルガメッシュ「――なら、我も抜こうか。原典なしの唯一剣を――」

セイバー「私たちの、輝きだああああああああああああああ!!!!」

セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)―――――――!!」

ギルガメッシュ「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)―――――!!」

543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:01:32.47 ID:JCsfQm+d0
唯「セイバーちゃん!」

澪「セイバー!!」

セイバー「あああああああああああああああ!!!!」

ギルガメッシュ「どうした!? この程度か! 最強にして最高の聖剣
は――――!!」

セイバー「もっと! もっと!! もっと!!!」

ギルガメッシュ「――?」

セイバー(これで終わってもいい。どの道消えるのなら、ここで終わって
しまえ――!)

ギルガメッシュ「――なるほど、決死か」

セイバー「ああああああああああああああああ!!!!!!」

ギルガメッシュ「――だが残念だな。それでもまだ及ばないとは」

セイバー「――――!!!!」ゴアッ!

唯「セイバーちゃん!」

セイバー「――」

唯「セイバー、ちゃん?」

544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:05:44.37 ID:JCsfQm+d0
セイバー「ユイ……ごめんなさい。私では、英雄王に――」

唯「……」ぎゅっ

セイバー「ユイ……、血がつきますよ……」

唯「どうだっていいよ。セイバーちゃん……」

澪「セイバー」ぎゅっ

セイバー「ミオ……」

唯「もう、頑張ってなんて言わない。セイバーちゃん、今までありがとう」

セイバー「……」

澪「私たちは、絶対にセイバーを忘れないよ。だから、私もありがとう」

セイバー「――ああ。温かい。本当に、あなた達は温かい」

ギルガメッシュ「ククク……アーハッハッハッハ!!! 本当に、貴様ら雑種
にしては面白い!! あまりにも滑稽だぞ!!」

唯「!」

545 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:08:36.73 ID:JCsfQm+d0
ギルガメッシュ「あまりにも無意味! 無価値! 笑いが堪えられんわ!!」

唯「――!」タッタッタ

ギルガメッシュ「どうした雑種。我になにか?」

唯「――えい!」パン!

ギルガメッシュ「――!」

澪「唯!」

唯「無意味じゃない! 無価値でもない! セイバーちゃんが勝てないの
なら、今度は私が相手だ!!」

ギルガメッシュ「――殺すぞ」ズオオオオ

澪「武器庫の宝具――逃げろ! 唯!!」

唯「――!!」

ギルガメッシュ「――死ね」

?「うわあああああああああああああああああああああ!!!!」

ギルガメッシュ「!?」


546 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:13:19.65 ID:JCsfQm+d0
士郎「……いてて」

ライダー「――」

凛「なにしてんのよ士郎! 桜を怒らせてどうするのよ!!」

士郎「いや、言いたいことだけ言ったんだけどさ。あとは遠坂がなんとか
してくれるもんかと」

凛「まったく……。ゼルレッチで無理矢理時空移動したけど、ゼルレッチが
壊れちゃったわよ」

ライダー「そんなことより士郎。身体が――」

士郎「――あ」

凛「な、治ってる……?」

ライダー「時空を超えたことが、なにか関係してるのでしょうか」

セイバー「――シ、シロウ?」

士郎「――え?」

唯「ふぇ?」

548 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:18:21.50 ID:BEVRNnEI0
なんと

549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:18:32.52 ID:JCsfQm+d0
凛「セイバーじゃない!!」

セイバー「リン……」

ライダー「傷だらけですね。セイバーのクラスとあろうものが情けない」

士郎「――セイバー」

セイバー「シロウ、会いたかった」

士郎「――」

唯「あの……」

士郎「ん? きみは――」

唯「私は平沢唯です。セイバーのマスターやってます」でヘヘ

澪「私は秋山澪です。アーチャーの元マスターです」

凛「アーチャー!?」

澪「は、はい!」

凛「……一体どうなってるのよ。ここは」

ライダー「それは、あの男が知ってそうですね」

ギルガメッシュ「この我を無視するとはいい度胸だ。貴様ら、生かしてはおけんな」

550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:23:32.91 ID:JCsfQm+d0
士郎「無視なんてしてない。……アンタは誰だ?」

ギルガメッシュ「我が名はギルガメッシュ。雑種に名を名乗るのは、本当に
癇に障る」

士郎「そうか。だったら、ギルガメッシュよ。俺がお前を倒す」

ライダー「士郎?」

澪「え?」

士郎「どうした?」

凛「士郎。アンタもしかして――」

凛(こんなのあり得ない――! この魔力量、まるでサーヴァントじゃない!)

ギルガメッシュ「お前が? 我を? 寝言は寝ていうものだぞ?」

士郎「寝言でも妄言でもない。今なら、俺はお前を倒せる」

ライダー「……なるほど、そういうことですか」

凛「アーチャーの左腕は、どうにも都合のいいプレゼントをしてくれたみたい
ね」

551 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:26:53.61 ID:JCsfQm+d0
セイバー「リン、治療をお願いできますか?」

凛「それはいいけど……。今の貴女じゃあ、回復はかなり遅くなるわよ?」

唯「どうしてですか?」

凛「貴女がセイバーのマスターよね。貴女はどこの魔術師さん?」

唯「えと、魔術師じゃないんですよ」

凛「はい?」

唯「一般人です。パンピーです」

凛「……道理でセイバーの魔力が変だと思ったのよ。よっぽどご飯が美味し
かったのね」

セイバー「はい」

凛「はいじゃないの」

唯「……」

ライダー「セイバーを治療する時間なら、私が稼ぎます」

ギルガメッシュ「ほう。それは面白い。サーヴァント戦は、実に面白い」


554 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:33:51.63 ID:JCsfQm+d0
ライダー「士郎は手を出さないでください。あの、聖杯となっているサクラを
救うのは、貴方しかいないのですから」ヒュッ

唯「――あの、貴方がエミヤシロウさんですか?」

士郎「ああ。俺が衛宮士郎だ」

唯「頼みたいことがあるんです」

士郎「?」

唯「セイバーのマスターを、代わってくれませんか?」

セイバー「!?」

澪「唯!」

士郎「……なんでさ」

唯「私は、魔力なんてありません。でも、衛宮さんなら――」

士郎「――セイバー」

セイバー「私のマスターはシロウでした。しかし、今のマスターはユイしか
いない!」


555 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:37:20.90 ID:28o+WDeS0
                _   _   _   _
       +   +   | |   | | | |   | |  +   
               | | Π| | | | Π| |     +
     / ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄ ̄l +
   / ̄ ̄ ̄ ̄ /三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i、 ̄ ̄ ̄ i、
  / ̄ ̄ ̄ ̄ _/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄', ̄ ̄ ̄ ̄l
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄',三二二ニl   +
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

           古代都市ワクテカ (B.C.8000年頃)


556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:39:01.93 ID:JCsfQm+d0
凛「大きな声を出さないの。傷が痛むでしょ?」

澪「――唯、セイバーの言うとおりだ。お前は昼間、セイバーに何を言ったん
だ?」

唯「……それでも、自分を覆すことになるけど、それでもセイバーちゃんが
いなくなるよりはいい!」

士郎「……セイバー」

セイバー「断ります。こればかりは、私はユイの命令でも聞けない!」

凛「代わるのなら、私よりも士郎の方がいいわ。もはや士郎の魔力量は
サーヴァント並みだもの」

士郎「……アイツのお陰か」

凛「アーチャーの左腕が完全に同化するなんて、時空間移動には不思議
が伴うわね」

澪「アーチャー?」

凛「あ、貴女はこっちではアーチャーのマスターだったんだっけ。私もよ。
大変だったでしょ」

澪「はい。私の下着がぶかぶかだとか、注文が多い奴でした」

凛「はい?」

澪「えっ?」

557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/22(火) 23:45:46.84 ID:JCsfQm+d0
ライダー「……少し、きついですね」

ギルガメッシュ「ほう、我が宝具の雨を避けきるか。さすがはライダーだ」

ライダー「お褒めに与り光栄ですよ英雄王。少し、本気を出します」

ギルガメッシュ「減らず口を叩くなよ堕落神」

ライダー「自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)」キュイン

ギルガメッシュ「石化の魔眼か――!」

ライダー「その金にものを言わせた防具がなければ、石になってましたね」

ギルガメッシュ「フン!」

ライダー「……本気を、出したらどうです?」

ギルガメッシュ「貴様にエアを抜く価値などない! 慢心してこその王よ!」

ライダー「その油断は、自らを殺しますよ――」

ライダー「―――――――!!!」キュイイイン

ギルガメッシュ「!?」

ライダー「本気を出さなくとも、私は出ますよ?」

ライダー「騎英の手綱(ベルレ・フォーン)―――――――!!!」


561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:00:38.94 ID:/oqNrqD10
ギルガメッシュ「――!!」

ライダー「これで、終わりです!!」

ギルガメッシュ「速いな。確かに世界最速の宝具だ」

ライダー「――――!!」

ギルガメッシュ「だが、それ故に直線的だ」

ライダー「いっけえええええええええええ!!!!」

ギルガメッシュ「――なら、もう的を外すこともないな」

ギルガメッシュ「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)――――」

ライダー「!?」

ギルガメッシュ「勝負を急いだな、メデューサ。お前の速さは、我には
関係ない」

ライダー「あ」

ギルガメッシュ「―――――フフフ」ビシュっ!!

562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:04:44.45 ID:/oqNrqD10
凛「ライダーが危ないわね……」

士郎「セイバー!」

セイバー「駄目です。私には、もうユイしかいない!」

唯「――」

澪「唯?」

唯「セイバーちゃん。ごめんね?」

セイバー「ユ、ユイ……?」

唯「セイバー、マスターを衛宮さんに鞍替えしなさい」キュイイイン

セイバー「――あ」

凛「令呪!? まだ残してたの?」

澪「はい……」

セイバー「――嫌だ!」バリン!

凛「嘘! セイバーの対魔力は、令呪にも抗うの!?」

セイバー「――!!」

唯「じゃあ、もうひとつを使って命令するよ。鞍替えしなさい。アルトリア」

563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:09:07.72 ID:/oqNrqD10
セイバー「……!!」

士郎「いくぞ、セイバー」

セイバー「……」

士郎「聖杯の寄る辺に従い、この意。この理に従うのなら、我が命運を預けよ
う」

セイバー「……セイバーの、名に懸けて誓う――そなたをマスターとして、
マスターとして認めよう……。シロウ……」

唯「――」

澪「唯、よくがんばったよ」

唯「澪ちゃん……」

セイバー「……」

凛「セイバー、治療するわよ」

セイバー「……」

士郎「平沢さん、セイバー。ごめんな――」

唯「――いいえ」

567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:13:46.41 ID:/oqNrqD10
セイバー「――」

凛「これでオーケー。それじゃあ、いってきなさい!」

セイバー「――はい。シロウ、貴方も」

士郎「もちろんだ。まさか、セイバーに加勢を頼まれるなんて思わなかった
よ」

凛「ライダー! 早く来なさい! 宝石を全部使ってでも、戦力を戻すわよ!」

ライダー「は、はい!」

唯「……」

澪「唯、ここはこの人たちに任せよう」

唯「……うん」

セイバー「ユイ、ミオ。――見ていてくださいね」

唯「……うん!」

568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:18:36.08 ID:/oqNrqD10
ギルガメッシュ「セイバーよ。まだ我に立ち向かうか」

セイバー「もう、私はお前には負けない」

士郎「……ああ。俺たちは絶対に負けないぞ」

ギルガメッシュ「――面白い。実に面白いぞ。ここまで胸が高鳴ったのは、
実に数万年ぶりやも知れぬ。――さあ来い人間! この我を楽しませて
みろ!!」

士郎「いくぞセイバー!」

セイバー「おう!」

ライダー「凛、早く!」

凛「ったく! アンタも治りが早すぎ! どんだけ桜からの供給がすごいの
よ!」

ライダー「聖杯になってますからね。魔力が、止めどなく溢れてきます」

凛「……もう。ゼルレッチさえあれば、私も参戦するっていうのに」

唯「いけー! セイバー!!」

澪「負けるなー!!」


570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:24:00.22 ID:/oqNrqD10
ギルガメッシュ「王の(ゲート・オブ)――」

士郎「I am the bone of my sword.(我が骨子は捻じれ、穿つ)」

士郎「偽・螺旋剣(カラドボルグ)!!」

ギルガメッシュ「な――!」

セイバー「ハァ!!」ザン!!

ギルガメッシュ「――――ッ!」

士郎「投影・完了(トレース・オフ)!!」

ギルガメッシュ「――このッ!」ブン!

ライダー「やはりあなたは、石化の魔眼の影響を受けますね」

ギルガメッシュ「クソッ!」

セイバー「――英雄王おおおおおおおおおお!!」

ギルガメッシュ「セイバアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

士郎「――アーチャーのイメージが、今理解(わか)ったぞ。セイバー」

士郎「――投影・開始(トレース・オン)」


571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:28:36.44 ID:/oqNrqD10
唯「――すごい」

澪「あのギルガメッシュを圧倒してるぞ」

凛「まあ、当然よ。サーヴァント3体と戦ってるようなものなんだから」

澪「3体?」

凛「士郎の身体。あれは一度死んでるのよ」

唯「!?」

凛「正確には、止まってしまったっていえばいいのかな。とにかく、今の士郎
の身体は、サーヴァントのものと同化した、人ならざるものなの」

澪「……アーチャーですか」

凛「そう。話を聞く限り、こっちのアーチャーと向こうのアーチャーは全く
違うみたいね。……あの子が関係してるんだろうけど」

唯「桜さん、ですか」

凛「ええ。あの子が取りこんできたサーヴァントが、こっちでまた聖杯戦争
をしてた。……恐らく、この世全ての悪(アンリマユ)が保険をかけたんで
しょうね。私たち側のアンリマユが死んでも、問題がないように」

唯「その結果が、私たちの聖杯戦争……」

凛「そう。でも、それももう終わりよ――」

573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:38:58.74 ID:/oqNrqD10
セイバー「シロウ――」

士郎「そうだ。これは、おまえの鞘だろ」

セイバー「決して帰ることのないと思っていた。その鞘……」

士郎「……真名は」

セイバー「全て遠き理想郷(アヴァロン)です」

士郎「オーケー。十分だ。いくぞ、セイバー、ライダー」

ライダー「ええ。望むところです」

セイバー「――はい!」

ギルガメッシュ「殺す! 殺す殺す殺す! 殺してやるぞ! 貴様らァ!!」

セイバー「きます!」

ギルガメッシュ「死ねェ!! 天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」

士郎「いってこい! セイバー!!」

セイバー「はい! 全て遠き理想郷(アヴァロン)!!」

ライダー「……石化の魔眼で、ギルガメッシュのパロメータは下がってますが、関係ありませんね」

574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:43:36.14 ID:/oqNrqD10
ギルガメッシュ「王の――」

セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)――――――!!!」

ギルガメッシュ「――――――――――!!!!」

唯「やった!」

凛「決まった!」

澪「直撃だ!」

ギルガメッシュ「貴様ァ!」

ライダー「往生際が悪いですよ。――騎英の手綱(ベルレ・フォーン)!!」

士郎「まったくだ。是、射殺す百頭(ナインライブスブレイドワークス)」

ギルガメッシュ「!!!!」

ギルガメッシュ「死ぬのか! この我が! 英雄王である、この我が――!」

セイバー「だれしもが、死を迎えねばならないのです。それを知れ――!」

ギルガメッシュ「ああ。我は不死を好んだが、不死は我を好まなかったようだ」

ギルガメッシュ「まるで、貴様のようだな。セイバーよ」シュウウウウン……

唯「……消えちゃった」

576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 00:50:29.78 ID:/oqNrqD10
澪「ってことは?」

凛「ええ!」

士郎「勝ったのか……?」へたり

ライダー「ええ」

セイバー「ユイ! ミオ! やりました!! 私たちの勝利です!!」

唯「やったああああああああああああああああ!!!!」ガバっ

澪「セイバアアアアアアアア!!!」がばっ

凛「あらあら……」

士郎「……と、俺たちはまだやることが残ってたな」

ライダー「はい。サクラを、救出します」

凛「また暴れたらどうする?」

ライダー「そのときはそのときです」

士郎「ライダーがらしくないな。サクラを信じよう。セイバー」

セイバー「……はい」


579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:00:13.35 ID:/oqNrqD10
士郎「そういえば、令呪を一度しか使ってなかったな」

セイバー「シロウは、そうだったかもしれません」

士郎「それじゃあ、二回目だ。セイバー、聖杯を破壊して桜を助けろ」キュイイイン

セイバー「――了解しました」

士郎「お前が聖杯を手に入れたいのは分かってる。でも、俺は桜の味方に
なるって決めちまった。だから、俺はお前の願いも一緒に打ち砕く」

セイバー「仕方ありませんよ。私も、それがいいと思いますから」

セイバー「こんな歪んだものを、私は望んでいたのでは、ないのですから」

凛「……」

セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)―――――――!!!」

聖杯「―――――――――」グシャリ……


580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:01:56.24 ID:/oqNrqD10
士郎「桜、起きろー」

桜「――ん」

士郎「おはよう。随分と遅いお目覚めじゃないか」

桜「先――輩――?」

ライダー「サクラ」

桜「ライダー……」

凛「どーも」

桜「姉さん――」

士郎「心配掛けさせやがって、帰ったら炊事はやらせないぞ」

桜「――」

士郎「どうした? 変な顔して――あ! 遠坂! なんか布ないか!? 
大きめなやつ!」

桜「――フフっ」

士郎「?」

桜「私を、赦してくれるんですか? 先輩」

士郎「――ああ。当たり前だ。桜」


581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:06:15.94 ID:/oqNrqD10
セイバー「これで、聖杯戦争は終わりました」

唯「聖杯、なくなっちゃったね」

セイバー「まったくです。……しかし、これでいいのですよ」

澪「よかったの?」

セイバー「私が望んでいた聖杯は、あんなものではなかったのですから」

唯「……そっか」

セイバー唯「――あの」

唯「――セイバーから言ってよ」

セイバー「ユイからどうぞ」

唯「じゃあ、言うね。……聖杯がなくなっちゃって、セイバーちゃんは消えちゃ
うの?」

セイバー「わかりません。ただ、聖杯だったサクラはここにいますから、どう
なのでしょう」

唯「それで、セイバーちゃんは?」

セイバー「はい。――私は、一度ここの櫻が見たいです」

唯「うん。見れれば、いいね」

 

 


582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:09:23.65 ID:/oqNrqD10
epilogue

唯「今日はお花見です!」

憂「誰に話してるの? お姉ちゃん」

唯「わかんない」

紬「はい。唯ちゃん、お弁当」

梓「わ、私も作ってきました!」

律「お! 気が利くなー」

和「空気読みなさいよ……」

聡「そうだぞ、姉ちゃん」

澪「聡、食べられるか?」

聡「大丈夫大丈夫。もう殆ど回復したからさ」

桜「私のお弁当もどうぞー」

凛「へえ、桜の料理なんて久しぶりじゃないの」

唯「ホントだー。いつも士郎くんだもんね。お料理担当は」

 

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:13:00.44 ID:/oqNrqD10
士郎「当然だ。俺たちは居候で、桜は病み上がりなんだからな」

憂「私も、士郎くんとお料理作るの楽しいよ!」

桜「え?」

憂「ご、ごめんなさい。そういうわけじゃないから、安心して?」

凛「それにしてもびっくりよ! あんたたちが年上だったなんて!」

澪「ハハ……」

ライダー「見た目に惑わされるのは、魔術師としてどうなのですか? リン」

凛「仕方ないじゃない! 魔術師はなめられちゃいけないの!」

桜「自分を正当化しないでください」

凛「手厳しいわね、我が妹ながら」

紬「それにしても、驚いたわ」

梓「そうですよ! いきなり唯先輩の家に4人も!」

唯「お父さんたちもびっくりしてたよー」

律「当たり前だー!」


585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:16:36.28 ID:/oqNrqD10
ライダー「……それは、リンの責任です」

凛「どうして!?」

士郎「そうだぞ遠坂。みんなに謝れ」

凛「はい!?」

桜「姉さんが宝石剣壊したから、帰れなくなっちゃったんですよ?」

凛「そうだけど、それ私の責任じゃないわよ!? セイバーが聖杯こわした
のも一つの原因じゃない!」

澪「そうじゃなきゃ、桜ちゃんは聖杯のままだろー」

凛「そうだけど……。ていうか、なんだって私は一般人にも魔術の話をして
るんだか……」

聡「桜さん、この唐揚げ美味しいです」

桜「え? それ、先輩のだよ?」

聡「やべ!」

士郎「いいっていいって、好きなだけ食べなさい食べ盛りくん」

聡「あ、あざーっす!」


586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:19:18.68 ID:/oqNrqD10
和「まさか、この街がそんなに大変なことになってたなんてね」

唯「大変だったんだよー」すりすり

和「この体勢についてはどうでもいいから、おいおい話しなさいよ?」

ライダー「できれば、この話は闇に葬りたいのですが……」

唯「和ちゃんはいいのー。ライダーちゃんったら、お堅いよー」

ライダー「ライダーちゃん!?」

士郎「……死ぬほど似合わないな」

ライダー「士郎、なにか?」すっ

士郎「魔眼はやめて!」どかっ

士郎「あ、すいま……」

さわ子「あ?」ぎろ

士郎「こっちにもメデューサいたー!!」


587 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:23:10.32 ID:/oqNrqD10
凛「せんせー! 私たちが帰れなくなった当事者がなにも言わずにもぐもぐ
と料理食べてまーす」

セイバー「失礼。櫻と料理に夢中になっていました」

唯「セイバーちゃんったら、話より団子?」

セイバー「そのようです」

憂「セイバーさん。ちらし寿司、美味しいですか?」

セイバー「はい。実に美味しいです」

唯「もぐもぐ――」

唯「ういー、おかわりー」

セイバー「私にもお願いします」

憂「はいはい」


 ――その日は、桜の丘で二つの約束が叶った日だった。

 長いようで短い、戦争のおしまいを祝うかのように――
 櫻は、咲き乱れていた。






                                        FIN




589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:25:06.65 ID:gAIengeV0
乙!

590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:25:19.09 ID:EJrdsmOq0


592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/23(水) 01:25:20.48 ID:FNCZ8kDmP
おつかれー














続く

http://michaelsan.livedoor.biz/archives/51436181.html


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この記事へのコメント
  1. 1        
    名無し at 2010年07月02日 00:14 ID:yV8ThMVV0
  2. この後の話は蛇足だったな
      at 2010年07月02日 00:21 ID:i15k2npK0
  3. この遅さは現行を載せないよう配慮した結果か?
    まさかな
    あ at 2010年07月02日 00:42 ID:GAeH03cIO
  4. ふぅ・・・厨ニ成分もたまには悪くないな
       at 2010年07月02日 01:17 ID:hAb7LxeT0
  5. 唯が英霊になった理由の伏線は回収されたのか?
      at 2010年07月02日 02:48 ID:..iLoE8k0
  6. いろんな伏線回収しきれてないな
    これで納得しろ!っていわれれば無理矢理納得するけど。

    でもおもしろかったです。
      at 2010年07月02日 03:49 ID:cm8K1kDw0
  7. ギルのマスターは誰だったんだ?
    モヤッとする部分は多いけど意外と楽しめた
    桜ルートからのクロスオーバーだからしかたないけど、赤いアーチャーが出てこなかったのが残念
    名無し at 2010年07月02日 03:55 ID:T90HoPBtO
  8. 何で唯はサーヴァントになったんだ?
    ななし at 2010年07月02日 04:04 ID:w7zEpQH0O
  9. けいおんもセイバーも殆ど知らないけど面白かった

    でも
    >ドア「ニコ」
    この部分だけ分からない
    「ギギギ」はドアが開く音だと分かったんだが
    ドアが笑う???
    at 2010年07月02日 04:09 ID:YMiBn7yrO
  10. アチャ子と律に関する話の回収も一応されてたよ
    そのうち載るんじゃね
    あ at 2010年07月02日 06:06 ID:OkN85ugGO
  11. けいおんは知らないけど、Fateのキャラは全然ダメだ
    セイバーは「おう!」だなんて言わないじゃないか
    Fate好きからすると少し残念だったけれど、
    まあ面白かったかな。お疲れ様でした
      at 2010年07月02日 11:59 ID:0wHUtqXF0
  12. ドア「ニコ」
    ググってみたらSS書きのコテが一回誤字してうけたからそれをネタにしてる感じ?
    澪「うめー!」
    みたいなもんかね
    普段SSスレ見ないから分からん

    伏線回収は蛇足だったのかね・・・?気になる
      at 2010年07月02日 16:38 ID:TjR3XSIY0
  13. 別ルートありと考えれば
    at 2010年07月02日 20:38 ID:j1dgK8Rg0
  14. 457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/22(火) 08:12:23.62 ID:xjHuJ6.o
    似たようなキャラ崩壊をどれだけ叩かれようと一向に止めない
    ドア「ニコ」に離席復席をテンプレート化させて特定されようと必死

    酉コテが叩かれるから、これなら文句言われないとでも思っちゃったのかな?
    自演したことに対して反省する気持ちがあるならとっくに改善されてるよね
    そうやってすり抜け方法ばかり模索してるから嫌われるのがまだ分からないの……

    人気作品とのクロスなら、脚本引っ張ってきてキャラ当てはめればある程度読めるものになるのは当然

    686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/24(木) 01:39:36.15 ID:l4WF.nso
    >>681-682

    笑み社はSSを書くときコテハンをつけないが

    ドア「ニコ」

    憂「お姉ちゃん、朝だよー」

    という感じでドアを開ける効果音?に「ニコ」を必ず使うよう心がけている。
    知ってる人はドア「ニコ」で笑み社だと判別できるし
    笑み社のSSを初めて読む人は「ドアがニコッって喋ってるぞww」といった感じの突っ込みを入れたくなる。

    しかし笑み社が嫌いな読み手にとっては
    「コテハンつけてないけどドア「ニコ」で特定されたがってて逆にウザイ」
    「ドア「ニコ」やめろって言ってるのにシカトかよ」
    などなどイラ立たせることが多いようだ。


    ↑ドア「ニコ」についてググったら出てきた
    まぁFateが好きな人にとっては、名シーンを雑に使われたり
    キャラ崩壊してたりと不愉快なところが多いしな
    アンチが結構多いのも頷けるわな
      at 2010年07月03日 01:47 ID:.37kgi5z0