2006年01月21日

冷蔵庫のプリンが凍ってました

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:22:43.05 ID:qM5rLqbA0

なんか人がトイレで漫画読みながらまったりウンコしてるのに
「兄ちゃん兄ちゃん!ちょっと早く来て!」ってすげー勢いでドア叩くから慌てて出てったのに…

たいしたことじゃなくね?

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:22:57.85 ID:gFX0T4wc0
俺にくれ

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:23:46.63 ID:0kVHLCmW0
冷凍庫に入れとくからだよ

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:24:03.23 ID:OQCCKJGY0
便所で漫画は邪道




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:24:27.76 ID:qM5rLqbA0

で、なんか俺のうんこもひっこんじゃったから、「よし俺が食ってやる」って言ったら「じゃんけん!」て言うんで
即効勝ってやった。
でもスプーン刺さんねーの。ちょっとおもしろかった。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:25:35.10 ID:i21biN+x0
最近寒いからねー

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:26:59.24 ID:qM5rLqbA0

「なにこれ食えなくね?」
「あっためればいんじゃん?」
「チンだな」

常温でおいとけばいいのに何故か電子レンジであっためる話になってさ。
そのままじゃ駄目だろうってことでお皿に移し変えようとしたんだけど固まってでてこねーの。
考えたらプッチンプリンじゃない3個100円の安いやつだから皿にも空けにくいんだよね。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:29:57.42 ID:qM5rLqbA0

「皿にだせなくね?」
「表面を溶かせばいんじゃん」

で、何故か二人でプリンを持って暖めあって皿に落とそうとしてるの。
トイレに行ってから手洗ってないけどまぁどうでもいいよね。
ひさしぶりに妹の手に触ったけどあったけー。女子供ってまじ体温高いよな。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:32:57.29 ID:qM5rLqbA0

「そういえば兄ちゃん手洗ってなくね?」
やっべ気づかれた。
「だな。プリンお前食べていいよ」
「超やだ」
「つかお前の手はすでに汚いよね。俺に犯されてる」
「最悪妊娠する」

はーツンデレ妹ほしぃ。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:33:28.57 ID:gFX0T4wc0
>>10
面白い

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:40:40.79 ID:qM5rLqbA0

結局プリンはおいて置いてもう一回じゃんけんってことになった。
なんか条件がかわって負けた奴が食うことになった。
もちろん即効勝ってやった。
妹が笑いながら冷蔵庫にもどしていた。多分忘れたころに俺か妹のどちらかが食べるのだろう。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:43:39.25 ID:qM5rLqbA0

その後俺、トイレに戻ろうとしたんだけど、妹が「今日はおでん」って言うんだよね。
おでんてさ、他の家はどうか知らないけど我が家ではメインは大根なの。
で、大根は色がかわるまで煮ないと駄目なわけさ。
もう俺の出番ね。
即効大根切り始めた

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:46:03.45 ID:qM5rLqbA0

俺が大根切ってる間、妹は昆布はさみで切ってるの。
なんかこいつ結び昆布作るのとか、ねじりこんにゃく作るのが好きなんだよね。
台所に立つ兄妹の共同作業。
でも俺まだ手洗ってない。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:49:28.29 ID:qM5rLqbA0

市販のおでん汁ぶっこんで昆布入れて大根いれて蓋をして弱火でことこと煮込むの。
俺煮込むのとか大好き。カレーも無意味に煮込む。
その横で結んである糸こんにゃくをほどいてる妹。まじ意味わからない。
「なんでほどくの」
「結んでないのが食べたい」
「切ればいんじゃね?」
「長いの食べたい」
「結んでないやつ買えばいいんじゃん」
「これが安かった」

妹まじ頑固

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:51:24.48 ID:PXqkT+bsO
なんか面白い

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:52:50.38 ID:qM5rLqbA0

鋭い俺はここでハンペンがないことに気づくんだ。
餅いり巾着とか意味のわかんない具があるくせにハンペンがないのマジぶち切れ。
「ハンペンなくね?」
「うずらの卵が安かった」
意味がわからない
妹は言った。
うずらの卵>>>>>超えられない壁>>>>>ハンペン
喧嘩。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:54:05.17 ID:d22Q7Qw50
何か気になるスレだな

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:54:37.59 ID:qM5rLqbA0

もう凍ったプリンの比じゃない。
ハンペンのないおでんがありえない。
自腹を切ってもいいからハンペンが食べたい。
妹にそういうと「じゃんけん」
もちろん速攻勝つ。はずが負ける。
さっきまでの戦いで気力を使い果たしていた。プリンまじ嫌い。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:56:46.23 ID:qM5rLqbA0

交渉を続ける。
「頼むから買ってきてくれ」
「兄ちゃん勝ってこいよ」
駄目だ。俺は大根をみなくてはならない。
「意味わからん」
「はんぺん無いほうが意味わからん」
「じゃぁアイス。ポキンて折る奴」

何故か注文つけられてるぞ俺。妹が憎い。

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 15:58:49.50 ID:qM5rLqbA0

「お父さんに帰り買ってきてもらえばいいじゃん」と妹
「お父さんはハンペンと違うもの買ってきそうでやだ」と俺
「お母さんは」
「お母さん余計に買ってくるから駄目。冷蔵庫いっぱいだし」
「じゃぁ兄ちゃんじゃね?」
「いや妹じゃね?」

交渉決裂。
じゃんけん。
負けた。

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:00:09.51 ID:L4BrFzof0
>「お父さんはハンペンと違うもの買ってきそうでやだ」
あるあるwww

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:01:54.09 ID:qM5rLqbA0

もうおかしい。
正しい妹は「もうしょうがないなぁお兄ちゃんは」て言いながら買いに言ってくれるもんだ。
だが妹にいわせると「…しょうがないな」と言葉すくなにだまって買ってくるのが兄らしい。これは妹の漫画を見たからわかる。
だが妹は俺の漫画をよまない。多分それがうまらない溝の原因だ。
だから俺はうんこしながら読んでいた漫画を妹に渡してみた。
「汚い」と妹は言い放った

みんなしねばいい

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:04:08.98 ID:PXqkT+bsO
それでそれで?

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:07:19.52 ID:qM5rLqbA0

おかしい。圧倒的におかしい。
妹は駄目だ。「きれいな顔をふっとばしてやるぜ!」な少女漫画を爆笑しながら見るような奴はやっぱり駄目だ。俺も笑ったけど。
スラムダンクとアイシールド21のどっちが少年スポーツ漫画として正しいかという議題で
「こち亀」の凋落振りをなげく様な奴だ。中学生とは思えん。多分お父さんと居酒屋で飲んだくれるのは俺より妹の方がさきだ。
「ずばり言うわよ」とか言って俺の赤点をばらした奴だ。もう駄目だ。

俺はしょうがないからうんこすることにした。

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:12:11.46 ID:qM5rLqbA0

外で発情期の猫がさわいでいる。
「猫でもセックルできるのにうちの兄ときたら」という妹の言葉を思い出す。
その言い回しとセックルという単語にめまいがした。以前妹と激論を交わした時に生粋のニチャンネラーの俺が思わず
「だったらマジレスさせてもらうけど!」と言ってしまってそんな自分に思わず絶句したとき
「それなんて縦読み?」と言ってきたやつだ。やはり共用でPCを使うのは駄目だな。いつ俺のオナニーフォルダーをみられるかわかったもんじゃない。
盛大にうんこしたケツをふいたら血が出ていた。まだ痔がなおらない。
早くウォシュレットつけてくれお父さん。俺4千円までなら払っていい

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:15:42.66 ID:DfS/0VOK0
おもしろいな

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:17:13.81 ID:qM5rLqbA0

トイレから出ると鍋が吹き零れそうになっていた。
その横で妹はまだ糸こんにゃくをほどいていた。
「お前火弱めろよ」
「蓋するのが駄目なんだよ」
正論だ。まじ困る。
困るので話を変えてみた。
「こんにゃくほどけたか?」
「フィッシャーマンズノット」
妹はほどいた糸コンニャクを結んで遊んでいた。


なにがフィッシャーマンズノットだ。ちょうちょ結びでもしてろ馬鹿。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:23:22.49 ID:U8nXZ8qdO
仲良いな

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:24:27.30 ID:qM5rLqbA0

俺が一時期妹に色々なロープの結びかたを教えたのが間違いだった。
こいつは着実に知識を吸収している。やはり若さか。恐ろしい子。
手先が器用なのか俺よりも覚えが早かったので、正直嫉妬したのを覚えている。
あまりに悔しかったので勉強と称してSMのエロDVDの映像特典についていた
「亀甲縛り」の仕方全17分編を見せてやろうと思ったが覚えたら困るのでやめた。
朝起きてしばられてたら大変だからな。
俺はそれを見ながら手錠結びを覚えたが妹に使おうかどうかはまだ迷っている。
奴はとんでもない青魔導師だからだ。


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:29:17.64 ID:qM5rLqbA0

俺はそんなことを考えながら大根が煮えてきたかたしかめようと思って竹串を探した。
探し終えて鍋の前に戻ると妹がさえ箸でぐっさりと大根君を串刺しにしていた。しかも3個続けて。なんということでしょう。
「おま!」
「貫通」
妹は楽しそうだった。まじむかつく。
「おま、食う人のこと考えろ!そんなの見た目悪すぎだろ!」
声を荒げる俺に妹は黙って大根のささった箸を俺につきだした。すごく楽しそうだった。

なんだこの中学生なんでこんなギャグしってるのやめて熱い熱い熱い!!

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:34:45.40 ID:qM5rLqbA0

しかしノリの良い俺は口では嫌だと言いながら涎を流しながら食べてあげるのであった。なんてやさしい兄だろう。今月の小遣いは特別手当を支給してほしい。
妹は「ええのんかこれがええのんか」とつぶやいていた。なにかと勘違いしている。所詮その程度の知識か。かわいいやつめ。
一つ食べおえて「まだ硬いな」と言うと「硬いのがいいんだろう」と言う。妹よ兄はそろそろ心配だ。
というか俺はあと二個もたべなくてはいけないのだろうか。2個もたべたらおなかいっぱいだ。大根は好きだがそれでお腹いっぱいは嫌だ。
おでんにはまだまだいろいろな具があるのだ。
「つかハンペン!」
「フィッシャーマンズノット!」

違う、同列じゃない。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:38:31.08 ID:qM5rLqbA0

「プリン?」
「いやハンペン」
「コンニャク?」
「ハンペン!」
「がんも!」
「ハンペン!」
駄目だ俺はそのうちハンペンしか話せない男になってしまう。
最悪だ。正月早々ハンペンをのどにつまらせて死ぬんだ。全国紙の一面は俺だ。やったねお父さん。違う。しんでたまるか。
「俺はハンペンが食べたいんだ!」
「ディス イズ ア ペン!」

畜生なにが面白いんだ俺も笑っちまったじゃねぇか。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:43:05.62 ID:qM5rLqbA0

埒があかない。
俺は強行手段にでることにした。
すなわち「自分で買ってくる」
敗北に非ず!転進転進!
俺は大根を煮ていた鍋を一気に強火にすると沸騰し始めたのを確認してから火をとめた。
俺が帰ってくるまでの間余熱で煮えててくれ大根。偽りのぬくもりも一時のがまんだ。俺はすぐに迎えにくるよキャッキャウフフ。
「ちょっと出てくる」
「いくー」

どうした妹!絶頂か!?違うか。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:43:06.84 ID:d22Q7Qw50
先が無性に気になる

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:43:53.31 ID:d2a7pDSh0
>やめて熱い熱い熱い!!

バルスwwwwwww

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:47:23.61 ID:qM5rLqbA0

妹をケツにのせ、俺の愛車は走り出した。
3×7の21段切り替えクロスバイク。6万もしたぞイェイ。
「落ちんなよ」
「落とすなよ」
しかし妹。荷台もついていないスポーティーな俺の愛車で綺麗な立ち乗りを決めやがる。俺なんてこわくて出来ないのに。おのれ。
やさしい兄は妹の負担にならないようゆっくり走る。
「遅くね?」

むかつかね?

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:52:42.00 ID:qM5rLqbA0

スポーティーな愛車を颯爽と乗りこなし、俺は近所のスーパーに突入する。
歩くと10分自転車でも10分。自転車は階段を通れないので遠回りになるのだ。自転車意味なくね?泣けてきた。
「チョコボール買おうよチョコボール」
違う、ハンペンだ。
「銀のエンゼル3枚あるんだ」
なにそれ初耳なんですけど妹。兄すごくうらやましいんですけど。
「キャラメルおいしいよね」
「なんか高いのあるな」
いつしか俺達はチョコボール兄弟。俺は2箱。妹は6箱。
妹太らないか心配だぞ兄。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 16:56:13.79 ID:qM5rLqbA0

チョコボールをかごに入れ俺達はハンペンへ向かう。
籠の右隅に妹のチョコボール。左隅に兄のチョコボール。
何故きっちり分かれてるんだ妹。どうせ会計は同じにするくせに。
「超吟味した」
兄はいじわるだからハンペンを乱暴に籠に入れて混ぜてやった。
妹はかしこいからすでに見越していたらしくすばやくまた二つにわけていた。

おのれ妹め。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:01:46.74 ID:qM5rLqbA0

「アイス勝ってこうよ。折る奴」
妹はいう。
一袋20本で100円ぐらいで売ってるやつだ。凍らせて折って食べるやつ。正式名称はわからない。
最近、あれをおくスーパーが少なくなった。
そういえば俺がすきなちゅーちゅー吸って食べるおっぱいアイスも無くなった。
古きよき時代が失われつつある。
ああ、なんということか。
「兄ちゃん春菊安い」

だからなんだ。

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:02:57.47 ID:b2eyH+sP0
正直和んだ

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:09:13.31 ID:qM5rLqbA0

会計を済まして買ったものを袋にいれる。妹は備え付けの小さいビニール袋に自分の分のチョコボールを入れいてた。
「くえ、くえ、くえー」
「その歌作った人とさ、ラ王の歌作った人同じなんだぜ」
「ら王ってなに?」
やっべジェネレーション。そういえばラ王ってもう見ないな。スパ王もご無沙汰だ。
「帰るぞ」
「ねぇラ王ってなに?」
やだ。説明したくない。
「我が生涯にいっぺんの悔いなし!」
無視
「んー違ったかなぁ〜?」

おのれアミバ

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:14:29.03 ID:Zb/cH350O
漫画化してほしい

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:16:53.16 ID:qM5rLqbA0

帰りも颯爽とクロスバイク。3×7の21段切り替え。6万もしたぞイェイ!気分いいからライトも点滅しちゃうぞ。
「ああーーー!」
妹突如悲鳴。
「ど、どうした」
俺ゆるやかにブレーキ。
「チョコボール落とした」
妹、自分の分のチョコボールを上着に入れてたらしい。
俺が止まるのを見計らって飛び降りる。走り出す。
俺もくるりとUターン。のろのろと追う。
「あったかー?」
妹返事無し。
チョコボール、車道に落ちていた。車が踏んでいた。しかも車道の真ん中。
妹は凹んでいた。
「あー…」
どうする。笑いとばすか。慰めるか。兄、決断を迫られる。
「金のエンゼルが…」

逃がした魚が大きすぎるだろ妹。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:20:29.90 ID:qM5rLqbA0

妹は帰り道無口だった。
兄は考えた。
家につき自転車を降りたとき、そのときなにか気のきいたことをいわなくてはならない。
妹をはげますのは兄のつとめである。
くそー俺にも銀のエンゼルがあれば。
…………………………
「おい」
「んー」
妹気の無い返事。
「俺のチョコボール一箱やるから元気をだすがいい」
「んー」
妹、気の無い返事。
まもなく家につく。
兄は考えなくてはいけない。



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:21:45.25 ID:b2eyH+sP0
>妹をはげますのは兄のつとめである。
萌えた

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:22:21.38 ID:PXqkT+bsO
兄カッコヨイな

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:27:04.14 ID:qM5rLqbA0

発情期の猫がまたどこかでないている。一体なんだというのだ。
赤ちゃんの泣き声のように聞こえることもあれば、なにか恐ろしい、というよりもおどろおどろしい化け物のわめき声のようにも聞こえる
そんな猫の泣き声を耳に、自転車は到着する。
「はー」
第一声は妹のため息だった。
「「金のエンゼル」」
ハモった。
「な!!」
妹めずらしく動揺。
「金のエンゼルなんぞ当たらん。当たるはずが無い。間違いない」
俺は断言した。
「なんで」
「なんでも」
「ハンペン野朗が」
「意味わからん」

妹よ、元気をだせ。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:34:07.88 ID:qM5rLqbA0

大根の鍋に火を入れる。
妹は居間でごろごろしている。コンニャクにはあきたらしい。
妹がいじっていたコンニャクは綺麗にお皿に盛り付けられていた。まめなやつだ。
俺もその長い一本を手に取る。長い。長いなこれ。おお長いぞ。うわなっげー。
よく見ると何本ものコンニャクが結んであった。フィッシャーマンズノットで。
短いロープをがっちりつなぎあわせ一本にするこの技術を妹は完全にマスターしていた。だが食品としては失格だろう。面白いけど。
俺はその長い長い一本を持って居間にいる妹に持っていった。
「長いっしょ!」
妹は得意げだった。
「手出してみ」
「ん」
妹の手首をコンニャクでぐるぐるとしばる。
「これが手錠むす……」
ぶちっとひきち切る妹。

みんなしねばいい。

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:42:31.53 ID:qM5rLqbA0

「ぬるぬるして気持ち悪い」
さきほどまでの自分の行為を棚に上げ妹は言い放った。
「おまえさっきまで…」
「違う違う。兄ちゃんの手が」
やばい立ち上がれない。駄目だ死ぬ。死んでしまおう。うん死のう。今夜は糸コンニャクでバンジージャンプ。100本結べば大丈夫。
「うそだって。気持ち悪いのはコンニャクだって」
トボトボ。
「元気出せ兄ちゃん」
何故か妹に励まされてるぞ俺。いつのまにか立場逆転だ。
妹に引きちぎられた糸コンニャクをゴミ箱にすてる。そのときに俺唐突に思いつく。
「そうだプリンあるぞプリン。プリンを食べなさい」
「やーだー」

妹も元気が出てきたみたいだった。


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:50:52.83 ID:qM5rLqbA0

そろそろご飯の時間だったが燃え上がった魂は止まらない。
妹はプリンを。
俺はチョコボールをたべることにした。
「絶対たべない」
妹はぶちこわすのが好きだ。
「じゃぁこうしよう」
兄は立て直すのが日課だ。
「お前はそのプリンを、俺はこのチョコボールをかけて勝負しよう」
「ほう」
「俺が勝ったらチョコボールを一箱やる。お前が勝ったらプリンをくれ」
「むーん」
もともと兄としては一箱妹にめぐんでやるつもりだったのだ。だがここにゲーム性をいれてこそエンターテーターと言えよう。
「ちょっとまってこうしよう。プリンを商品にしよう」
妹、なにかおもいついたのか目を輝かす。
「で、兄ちゃんとあたしでチョコボールを一箱ずつもつの。ジャンケンするごとにチョコボールの粒をかける。で、一箱分うばったらプリンゲット」
むむ、なかなか策士じゃねーか妹。
早速採用した俺は妹に皿をもってこさせ、チョコボールの中身をそれに空けようした。


銀のエンゼルが顔を出したのはその時だった。

 

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:57:02.47 ID:qM5rLqbA0

正直に言おう。兄は小者だ。
だからこの事実を隠した。
率直に言おう。妹は兄より賢い。
だからこの事実を見逃さなかった。
「銀のエンゼルーーー!」
「わーわー」
って、叫んでもごまかせないぞ俺。
「エーギンノエンゼルナンテニヨー」
「ダマレーサッサトサシダサンカイワレー」
かくしてここに醜い兄妹喧嘩がはじまる。プリンなんぞそっちのけだ。
「頂戴よ!未来の缶詰!」
「あと一枚たりねーだろ!」
「人類の果てしない第一歩を踏み出さしてー」
妹も錯乱気味だ。
銀のエンゼルは飛び出さずに俺の手にしずかに佇んでいる。
だかそこに妹の魔の手がせまるのは時間の問題といえた。


兄は負けられない。

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 17:57:44.00 ID:dVU+zAOl0
なんか良いな

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 18:07:40.50 ID:qM5rLqbA0

「いいかおちつけよく聞けよ。おちついて兄ちゃんの話をきけよー」
兄は妹を諭すため、笑顔で話しかける
「まず所有権をはっきりさせよう。まず銀のエンゼルは俺のものだ。俺のチョコボールだからな」
妹も中腰ながら、動きを一旦とめている。
「そしてお前がほしいという要望もわかる。つまりお前は俺からエンゼルの所有権をもらいたいわけだな。ということはだ」
「その銀のエンゼルをくださいお兄様」
俺の言葉をまたずペコンと頭をさげる妹。なんという先制攻撃なんという知能プレイ。ここで俺が意地を張っては兄の面子が廃ってしまう。
あっれーもしかして俺墓穴ほったのかなー。
だが兄は脳みそをフル回転した。
「ならん!ならんぞ!妹よ!」
兄は立ち上がった。
「この銀のエンゼルは!ハンペンを買いに行った際購入したもの!つまり、我がハンペンを買いにいかなければ手に入れられなかったのだ!
 ということはだ!」
どうなるんだ。
「あたしがハンペン買ってたら手に入んなかったんでしょ。つまり、妹のおかげ」
妹が手を差し出す。
兄はエンゼルを差し出す。


いいのか兄ちゃんいいのか俺ああもうどうでもいいや。

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 18:11:09.36 ID:GHAA3SScO
簡単に丸め込まれたなwww

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/09(月) 18:18:31.19 ID:qM5rLqbA0

晩飯のおでんはおいしかった。
ハンペンも実においしかった。
妹はハンペン買ってこなかったくせに俺以上にたべていた。
だが俺は兄さんだからな。悔しくない。お父さんの分のハンペンも食ってやった。実にうまかった。
お父さんは長すぎる糸コンニャクを食べながらむせていた。妹は冷静だった。


「おい、アーン」
「アーン」
俺がチョコボールを構えると素直に口をあけて構える妹。
放り投げるとじつに見事にキャッチをする。
「父さんもやりたい」
「投げる方?食べるほう?」
母さんの笑顔は怖かった。



続く

http://blog.livedoor.jp/michaelsan/archives/50332182.html


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この記事へのコメント
  1. ヤリマン!ゆうこりんが素人のギャル時代にこんなビデオに出てるなんて・・
    どうも。ヒロシです。だってこんな事してたなんて・・
    まず小倉優子がギャルだった事に驚きこんなマンコの形してた事にショックとです
    モザイクないですから。ヒロシ立ちっぱなしです
    オナニーはたまに左手でするとです
    たまにオナニー中に電話がなります
    何事もなかったかのように話しをするとです
    ヒロシです
    ヒロシですがゆうこりん大好き at 2006年01月21日 18:51 ID:yPkOgKqD0
  2. 面白すぎる!!!!!!!!!!!111111111!!!!111
    しかも最初しかプリン出てこない件について。
    Neo at 2006年01月21日 23:51 ID:BorEDUlc0
  3. ふ〜む。なんかいいね。
    ってかこれこそが兄妹のやりとりっていうか。
    俺と妹のやりとりもこんな感じが多い。
    まぁもう少しまともだがw
    Mr.X at 2006年08月02日 00:38 ID:0i9qVFC.0
  4. めちゃ和むんですけど
    at 2007年02月11日 18:41 ID:sdBXbg.BO
  5. これ大好き!
    3 at 2012年10月24日 15:27 ID:Kq3A7k9TO